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【新約】魔導循環〜Magical circulation〜
F?rste historie/Hvordan ? tilkalle en demon/Gamle magiker
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Hvem skal velge oss, deg. Hva vi velger, deg.

The Come, kontrakt.

Yi kontrakt kreft, djevel-tre kandidat.』

 悪魔とのつながりを持つにあたって大切なのは、できるだけ多くの悪魔との関係を持たないことだ。最大でも三人、それもお互いに中の良い者たちを選ぶ必要がある。

 なぜならば、彼らは《魔王》の『座』を狙って争っているのだ。自分の契約者が、自分を支持すると言っておきながら敵対するライバルを同時に支持していたら、悪魔だっていい気にはならない。
 
 だから、契約できる悪魔は三人まで。それも、一人目と仲の良いか、もしくは一人目の眷属に当たる悪魔と契約することが望ましいのだ。

 以上が、悪魔と契約を結ぶにあたっての基本。ここから契約した悪魔とどう付き合っていくかは、契約者たるあなた次第だ。



 ***


 《旧魔術師》たちが操るのは彼らにとっての《真なる魔術》だ。

 《黒魔術》と呼ばれる大がかりな儀式魔術系統の魔術と、《白魔術》と呼ばれる一般的な魔術の二種類に大まかに分類されるそれは、はるか古来、まだマナが世界にあふれ、《魔術》が《魔法》だった時代から既に存在していた。

 たび重なる世界転生によってマナが世界から枯渇してからは、少量のマナで《魔法》……すなわちは《奇跡》の一部を借り受けて小さな《奇跡》を起こす《魔術》が開発された。

 《旧魔術師》が使う《真なる魔術》は、一般的に《六門魔術》と呼ばれる。これは世界を構成する六つの属性それぞれの“座”に至った神々の加護を借り受け、奇跡を起こすという基本的なものである。

 火の六門神。

 水の六門神。

 風の六門神。

 地の六門神。

 光の六門神。

 闇の六門神。

 それぞれに司る魔術元素があり、魔術元素は発動する魔術の性質にも左右する。

 六門魔術は基本的な魔術の要素全てを備えている。

 六門神による加護を具現化させる《通常魔術》。

 六門神の眷属を借り受ける《精霊術》。

 闇の六門神の加護を借り受け、使い魔を呼ぶ《召喚術》。

 《召喚術》の中でも高位の《降霊術》。

 術式を自らに反映させる《完全神導体》は《新魔術師》にも重宝されるほどの高位の魔術だ。

 
 これらの魔術を操る《旧魔術師》達。彼らの戦う理由はただひとつ。

 
 すなわち、『新参者なんぞに負けてたまるものか』。

 
 彼らは、《新魔術師》の台頭で、社会的な地位を失った。彼らの本拠地であった《時計塔》のみが彼らの居場所となり、残ったものは地下世界の錬金都市に逃げ込んだ。

 《新
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