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初戦
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すかよぉ!!」

 これはガードするしかないと思い両手で防ごうとする。拳はそのガードを吹き飛ばしてゲツガの腹に拳が食い込んだ。

 痛みはないが腹から何かが喉を通って口まで何かがこみ上げてくるような感覚に襲われる。そしてその攻撃で体が浮く。

「そらそらそらそら!!」

 浮いた隙に黒い刺客はラッシュをしてくる。それを回避することは出来なかったが空中にいたおかげで衝撃だけは逃すことが出来たが攻撃はくらい、HPが相当減って注意域の限界まで減らされていた。

「いってー……足踏むとかありかよ……」

 ゲツガは地に足をつけると腕をぶらりと下げながら相手の方を向く。相手の動きを観察しようとしていたがもう、やめだ。

 ゲツガはそう思うと腕をぶらり下げた。しかし、その動作を行った瞬間、ゲツガは縮地法で接近する。今までとは違う動きで一瞬だが黒の刺客が怯んだ。その瞬間に片足で相手の足を踏むと顔面に膝蹴りを叩き込んだ。その攻撃は衝撃を逃がすことが出来ず、相当なダメージを追った。しかし、まだHPが残っている。ゲツガは足をどけると今度は自分が殴られた部分と同じ場所に拳を叩き込む。

「いってーな!!」

しかし、黒の刺客はその攻撃にあわせて逆にカウンターを放ってくる。ゲツガはその攻撃を避けよ うとせず肘を曲げながらそのまま打つ。肘が曲がっているおかげでカウンターはゲツガに入ることはない。

「ガハッ!!」

 さらにHPを減らす。それでも、まだHPは残っている。止めを刺すにはまだ攻撃しなければならない。ゲツガはカウンターの腕はまだ戻りきっていない。その腕を掴むと、すぐに体をこっちに引いてそのまま鳩尾にエルボーを叩き込んだ。

「ぐおぉ!?」

 HPが急激に減り始める。しかし、まだ残るという可能性がある。その時はまためんどくさいだろう。ここで、終わらせるのがベストだ。

 肘を離し、体を反転させる。そしてそのまま、黒の刺客を背負い投げでコンクリートみたいな材質の床にたたきつけた。

「カッ……!」

 そして、その攻撃によって黒の刺客のHPは完全に空になり、ゲツガとWINと映されたホロウィンドウが自分のフィールドに展開された。

「ふぅ……」

 ゲツガは息を吐いた。何とか倒せたが、少し危なかった。まさかあの時足を踏まれていることに気付かなかったなんて、それよりも踏んでもよかったのかと思う。

「まあ、辛勝だな。こいつを倒せばナナミも楽とは言ってたものの本当に楽なのか不安になってきたな」

 ゲツガは今度は溜め息を吐いた。そしてフィールドを降りる。すぐにでも一時的に休憩を入れたい。体は痛くはないのだが、どうも、頭のほうがくらくらする。

 扉が開いているため急ぎ足でソチラに向かう。そして扉を通
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