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八条学園怪異譚
第三十三話 踊る本達その五
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「ひょっとしたらって」
「凄い不安定ね」
「だってね、あの娘は特別だからね」
 妖怪の中でもとりわけそうだというのだ。
「大人には見えない妖怪って他にはいないでしょ」
「僕は見えるんだよね」
 鼻を垂らしている青い着物の模様の男の子の妖怪である、髪は上を髷にしていて頬が赤い、昭和それも戦前の垢抜けない子供という感じだ。
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