第9話 罪を憎んで人を憎まずって言うけど、それじゃ罪人はどうなるの?
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が神楽の傘の一撃を防いだのだ。
「ま、魔力結界! 間違いない、この子はかなりの使い手だ!」
「言ってる場合かよ! てめぇもそっちの類なら何とかしろよボケェ!」
銀時が叫んだ直後、神楽が後方に吹き飛ばされた。見れば少女が杖を振るっていたのが見て取れる。幾ら弱体化したとは言え神楽を吹き飛ばすとは相当な強さである。
「邪魔しないで! 私の目的はジュエルシードと、坂田銀時だけなんだから!」
「冗談じゃねぇ。まだ幕府から懸賞金貰ってねぇってのにこんな辺境の地で死んで溜まるか! 俺ぁ死ぬ時ぁ腹一杯糖分を食ってから死ぬって決めてるんだよぉ!」
断末魔の叫びをあげる銀時。そんな銀時に向かい少女が迫って来る。木刀の無い銀時にそれを止める手立てはない。
このまま銀時は少女の手により真っ二つに切り裂かれてしまうのだろうか?
その一撃を今度は新八が防いだのであった。
「銀さん、大丈夫ですか? 今の内に早く木刀をぉ!」
「新八ぃ、お前何時からそんなキャラになったの? すっかり成長したじゃない! 俺見直しちゃったよ!」
「無駄口叩いてねぇでさっさと木刀取りに行けってんだよ糞ボケぇ!」
怒号を振り上げながら叫ぶ新八。そんな新八に対し少女が杖を振るう。されど、それを新八は必死に受け止める。
「なる程ね。君達の中では君が一番の実力者なんだね」
「嫌、違うんですけど。って、あれ? 何で僕には弱体化の影響がないんだろう」
新八自身も驚いていた。銀時と神楽が揃って弱体化していると言うのに何故か心配だけは弱体化の影響を受けていないのだ。
「やるじゃねぇか新八! その調子でしっかり頼むぜ!」
光明が見えてきた。どうやらこの影響は新八には見られないようだ。つまり、新八は元の世界と同等の力が出せると言うようだ。
しかし、良く考えてみて欲しい。元の世界で新八の強さがどの位だったかと言う事を。
そして、その強さがこの世界でどれ位の強さなのかと言う事を。その強さは即ち。
「ぎ、銀さん……そろそろ交代して下さい……」
銀時が木刀を手に取った頃にはすっかりボコボコにされた新八が地をはっている状態にまでなっていた。顔はこれまたボコボコになり衣服もボロボロである。
「よくやった新八ぃ。後は真打に任せておきな!」
「ぎ、銀さん……」
「サブキャラはメインキャラを目立たせてこそ意味があるんだ。サブキャラがメインキャラを食ったらそれは作品が駄作になっちまうからな。気をつけねぇとな」
「グダグダ言ってないで早くやって下さい」
そう言い残し、新八は意識を手放した。が、そんなのはどうでも良い。どうせ次回辺りにはケロッとしているのだろうし。
「おい、神楽ぁ、お前の方は大丈夫かぁ?」
「おう、吹
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