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駄目親父としっかり娘の珍道中
第9話 罪を憎んで人を憎まずって言うけど、それじゃ罪人はどうなるの?
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シード封印出来るから万々歳じゃねぇか。あ、ナイスアイディア!」
「人の事殺す気かてめぇはああぁぁぁ!」

 遂に新八と口調が被ってしまったユーノ。哀れユーノ・スクライア。君は今日から新八ポジションだ。きっと近い将来君は眼鏡を掛けるだろう。これは予想ではなく必然なのである。多分。

「そんな訳だからお前一丁人助けだと思って食われて来い。安心しろ、死んでも骨があったら拾ってやるよ!」
「安心できないぃぃぃ! 止めてぇぇぇ!」

 暴れるユーノを片手に子猫の口目掛けて投げつけようとした正にその時であった。突如子猫に向かい金色の閃光が飛び込んできた。かと思うとそれが爆発し、ビックリした子猫が地面に倒れこむ。
 凄まじい振動が辺りを襲い、思わず尻餅をついてしまう三人。

「な、何だ何だぁ? 今のは!」
「今のは、魔力弾! まさか……」
「おいおい、何思わせぶりな発言してんの? やめてくんない。これ以上話がややこしくなるの俺嫌なんだけどさぁ」
「あんたは少しは緊張感持って下さいよ! とにかく、今のは魔力弾でして、魔力エネルギーの塊です。つまり、この近くに魔導師が居るって事なんですよ」

 ユーノの発言は由々しき事態であった。只でさえ銀時達はこの世界に来た影響で弱体化している。その上魔導師が来たと言うのは正しく頂けない情報だった。
 そして、その情報通りの事態が起こってしまった。子猫と銀時達の間に割って入るかの様に空から一人の少女が舞い降りてきたのだ。

「そ、空から女の子が降りて来た!」
「親方ぁ! 空から女の子が降って来たアルよぉ!」
「気をつけろぉ、今度は巨神兵とかが落ちてくるかもしんねぇぞぉ」
「ちったぁ真面目にやれ馬鹿コンビ!」

 ギャーギャー騒ぎあう一同。その騒ぎを耳にしたのか金髪の少女が振り返る。黒いマントを羽織り、同様の色の服を身に纏っていた少女の手にはこれまた黒い鎌にも似た杖が持たれていた。

「なんですかぁこのガキはぁ? 死神気取りですかぁ? デスサイズですかぁ? 俺の姿を見た奴は皆死んじまうぞぉって言いたい盛りですかぁ? 時代はWじゃねぇんだよ。時代遅れも甚だしいぞコノヤロー」
「そうアル! 時代はGアルよ! 俺のこの手が真っ赤に燃える時代アル!」
「いい加減ガンダムネタから離れろテメェ等!」

 相変わらず騒ぎまくる三人。その三人を少女はじっと見ていた。すると、その少女はいきなり杖を両手に持ち構えだした。

「其処に居る銀色の人」
「あん? 俺に何か用かよ。言っとくが俺はロリコンは趣味じゃねぇぞ。俺を口説きたかったら後10年は年取りな。そうすりゃ考えてやるからよぉ」
「貴方、坂田銀時?」
「……なんで俺の名を知ってるんだてめぇ」

 途端に銀時の顔色が変わった。普段のだらけ
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