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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
俺の話を聞け!
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いじゃん…話が咬み合わないじゃん!」
「そんな事ねーよ。俺が強くなればみんなも嬉しいだろ!?みんなの為にも俺は強くなりたいんだ!」
リュカを始め、食堂にいる誰もがナールの言葉に驚愕する…彼が強くなる事を誰一人望んでいないのに…

「だ、駄目だ…こんな馬鹿の相手をして体力を消費したくない…今夜のビアンカの為に取っておきたい…」
「そんな事より、俺に修業を就けてくれよ!」
グッタリと項垂れるリュカを気にすることなく、ナールは身勝手な事を言いながら修業を望む。

「………そんなに…そんなに僕の弟子になりたいか?」
項垂れていたリュカだったが、不意に力強い言葉と共に顔を上げ、鋭い眼光でナールを睨み付ける。
「お、おう!どうしても強くなりたいんだ!」
リュカの眼光に少しだけ怯んだナール…それでも弟子入り(強くなる事)は諦めない。

「弟子にしてやらんでも無いが…次の事が守ってもらう!」
「次の事?」
「1つ…師弟関係なのだから師匠に対しては敬語を使え!」
「お、おう!」
「『おう!』じゃ無い!『はい分かりました』だ!」
「わ、分かりました!!」

「うん。次に…2つ目。世界に散らばる6色のオーブを集めろ!」
「オ、オーブ…?」
リュカの意外な提案に、アルル一行は皆が驚き怪訝な顔をする。
「オーブを6個集め、世界の何処かにある祠に奉れば、不死鳥が復活する。その不死鳥を連れて、僕の下に戻ってきたら、弟子として迎え修業を就けてやる!」
「そ、そのオーブって何処にあるんだ?」
「敬語を使ってない!減点1!……オーブの在処も、祠の場所も、自分で見つけ出す事がこの修業の目的だ!本当に強くなりたいのなら、人に聞かずに自分で探し出せ!そして今すぐ行け!何時までも僕の周りをウロチョロしてると、弟子になんぞしてやらんからな!」
「は、はい!!」

リュカの迫力ある物言いに気圧され、飛び跳ねる様にオーブを探しに行くナール。
「リュ、リュカさん………絶対不可能じゃ無いですか!?」
「おやおや…ハツキさんは優しいなぁ………あの馬鹿の事など放っておけば良いじゃん!それに不可能かどうかは、やってみないと分からないよ。もしかしたらもう一組オーブと不死鳥が居るかもしれないだろ?」
リュカはナールが出て行ったのを確認すると、一際爽やかな笑顔で食事を開始した…
他の者も今一釈然としてなかったが、あの馬鹿が居なくなった事への喜びの方が大きく、直ぐに爽やかな気持ちに切り替わり食事をし始めるのである。




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