第四話
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◇
デート中に怪しい事は起きなかった
内容も王道
ウィンドウショッピングをしたのちに、アクセサリー店に入りネックレスを夕麻にプレゼントしていた。
昼はファミレスで昼食を取り、午後からはゲーセンに入り浸っていた……ここまで来ると、ストーカーで通報されても言い訳できねぇよな
『主、相手が移動するぞ』
おっと、気ぃ抜いてたな。ここまで来て、牙向くとか無しだからな……?
◆
二人は公園へ移動し、何やら話している
「ったく、誰が好んでストーカーなんぞやるもんかよ」
こっちの心配を余所にイッセーはイチャコラしやがってよ…後でシメてやる
イッセーに悪態をついていると、ある声が聞こえてきた
「死んでくれないかな」
すぐさま反応しイッセー達の方を見ると光の槍を手にし、背中から黒い翼を生やしている夕麻の姿があった
その時、ある情景が頭を過る――
「ッ!何で思い出せなかったんだ!」
先程の情景――過去に俺と同じヤツ、しかも手口も同じ……何故気付けなかった!
自分に悪態をつきつつ、神器を展開し向かう
◇
「楽しかったわ。あなたと過ごしたわずかな日々。初々しい子供のままごとに付き合えた感じだった」
口元に冷笑を浮かべてそう言った後、夕麻は右手を前へと突き出す
ブゥン
空気を揺らすように鳴る重低音。
そして雑音が消えたかと思うと、彼女の手には轟々しく光る槍が掴まれていた
「それじゃあね。さようなら」
彼女はそう言うと槍を振りかぶり軽い風音をたてながら槍は飛び、見事に突き刺さる――筈だった
「よぉ、久しぶりだな…白月 冬華。いや、天野夕麻よぉ」
紅い籠手で一誠の眼前で光の槍を止めているのは、彼の親友の龍ヶ崎暁斗だった?「あ、暁斗!? 何で此処にいるんだよ!?」
暁斗の突然の登場に一誠は驚愕の声と表情をしていた
(言えねぇ、ストーキングしてたなんて言えるわけがねぇ)
晴れて変態の仲間入りになってしまう…それは何としても避けなければ
「怪我は無いな? 色々頭ん中グチャグチャだと思うが逃げろ足を止めるな、振り返るな、全力で走れ!」
「けどお前――」
「あんなぁ、そんなに頼りないって言うなら残って俺と心中するか?」
「分かったよ…死ぬなよ!」
「おう、こんな歳で死にたくねぇよ」
そう返すとイッセーは全速力で走っていったが、堕天使がそれを見逃す訳が無く、再び手に槍を作り出し、投げる
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