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好き勝手に生きる!
第二十七話「止まる時と動き出す時」
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んでしょ? ただのイカれた危ないやつじゃん!


 堕天使コカビエル、マジパネェ……。


「リアス先輩、学園を大きな結界で覆いました。これでよほどのことがない限り外には被害を及ぼしません」


 おお、匙じゃん。生徒会に所属する同級生で、生徒会長を主と仰ぐ俺と同じ『兵士』の悪魔。こいつも根が俺と通じるところがあるからすぐに意気投合したもんだ。


 駒王学園を目の前にした公園には俺たちオカルト研究部の他に生徒会も集結している。この場にいないのはレイと木場だけだ。


 レイは――あいつはなんだかんだでひょっこり顔を見せるような気がするから今は放っておくとして、問題は木場の奴だ。いまどこにいるんだあいつは?


 協会側は先の戦闘でイリナが負傷し、この場にはゼノヴィアだけ。


 向こうでは生徒会長が学園に張った結界の説明をしていた。


「この結界は被害を最小限に治めるものです。しかしながら、コカビエルほどの者なら本気を出せば結界など紙同前。この学園どころか地方都市そのものが壊滅するでしょう。加えて言うと、すでに校庭で力を溜めているコカビエルの姿を私の下僕が捉えました」


 会長の言葉に一同が絶句した。それほどの規模なのかよ……!


 なんつー敵だ……同じ堕天使でも夕菜ちゃんとはまさしく別格だな。


 そんな奴がこの街で戦争を起こそうとしてんのかよ。


 ざけんなっ!


 好き勝手させるものかよ! 俺はこの街でアーシアたちと楽しく暮らしてウハウハなハーレム生活を築くんだ!


「私たちは学園の被害を最小限に留めるため結界を張り続けます。コカビエルたちの相手はリアス、あなたたちに任せるわ」


「ええ、それだけでも十分よ。ありがとね、ソーナ」


「……リアス、今からでも遅くはありません。あなたたちだけでコカビエルたちと相対するのは危険です。あなたのお兄さまに連絡を――」


「それならすでに打診済みですわ」


 会長の言葉に割って入る朱乃さん。部長が顔色を変えた。


「朱乃! あなたなにを――!」


「リアス、今は一刻を争うのよ。あなたがサーゼクスさまにご迷惑を掛けたくない気持ちもわかるわ。けれど、この街を任された者としての責務は果たさなければならないの。幹部が動いた以上、あなた個人で解決できる範疇を超えているわ。ここは魔王様の力を借りましょう」


 あんな真剣な顔で部長に詰め寄る朱乃さん、はじめて見た……。


 というか、プライベートでは「リアス」って呼ぶんだな。


 部長は小さくため息を吐くと静かにうなずいた。


 それを見た朱乃さんがいつものニコニコ顔になる。


「理解してくれ
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