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SAOもう一人の聖騎士
黒の剣士その二

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キリトサイド

使い魔を無くして俯く少女、シリカに思いでの丘の話を教え、彼女と同行する事になった。

「そう言えばキリトさんは、ギルドに入ってたりするんですか?」

これは彼女の定宿、風見鶏亭での質問である。俺は頭を掻きながら、

「いや、相棒が居るけどギルドには入ってないよ。」

俺は、自らの頼れる相棒を思い出しながらシリカに語る。

「イケメン、激強、彼女持ちの絵に描いたようなリア充野郎さ、まぁ、頼れる奴だけどね。」

そんな話をしていると、一人の女性プレイヤーが話しかけて来た。

「あら?あのトカゲ、どうしちゃったの?もしかしてぇ・・・?」

シリカは、屈辱に震えながらも、ピナを生き返らせると宣言した。途中、ロザリアは俺にも侮蔑の言葉を掛けようとしたが、俺はそのことごとくを無視して席についた。

「なんで・・・あんな意地悪・・・言うのかな・・・」

「確かにそうだな、こんな状況なのに、人の不幸を喜ぶ奴、アイテムを奪う奴、殺しまでする奴が多すぎるよ。俺も人の事言えた義理じゃ無いけどね。」

自嘲気味にそう呟くと、

「キリトさんはいい人です。あたしを、助けてくれたんだもん。」


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