第三十九章 それぞれの働きと事件解決へ
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
●
ヴィヴィオは元の姿に戻った。気を失っているヴィヴィオを抱き上げて抱える。
「ふぅー。マジで危なかった」
勝てると慢心した所に話しかけて動きを止め、再度動く際に行動の起こりを突いた。
言うなれば、話しかけた事が囮であり、動きを止めさせたのが俺の勝利の鍵だった。
行動の起こりを突く。これからこうやって動くぞと思った刹那に生まれる絶対の隙。
「なのはの方は……彼女たち、良い子だったね」
3人が焦げて転がっていた。
それに壁に大穴が開いていた。
ヴィヴィオと戦闘中にディバインバスターを撃っていたのは気付いていたが、余所見をする暇がなかった。
多分、エリアサーチでクアットロを見付け出したのだろう。
しかし、随分と魔力供給で俺の魔力量は減っている。
なのはは全力全開だし、ヴィータも結構使ってやがる。
ヴィータの方は少し前に消費が無くなったから任務終了だろう。
「おーい。って死体が3人に増えた!」
なのはの開けた大穴からはやてがにゅっと出てきた。
クアットロを背負っていたので、もしかしたらクアットロの方にはやては向かっていたのかもしれない。
下手したら巻き込まれてたな。
「いやさー。ヴィータが駆動炉破壊したやん? その後、ミウラっちの魔力供給があるから高速移動できるぜーって。そんで指揮してるこの子の所に向かっててなー。そしたら、なのはちゃんのバスターが来てビビったわー」
「身体2つ分先でバスター通ったからなー。当たる所だったぜ」
「ハハハ、ごめんごめん。見えてなかった」
結果として良かったのか?
なのはの言葉が棒読みに聞こえたが。
『聖王陛下、反応ロスト。システムダウン。誰だ、ゆりかご内で大暴れしたのは。艦内復旧のため全ての魔力リンクをキャンセルします。べ、別に乗員のためじゃないんだからねっ! スリープモードに入るから嫌ならさっさと外へ出なさい! 私と一緒に眠るのが嫌なら出口作ってあげるんだから、感謝してよねっ! 聖王の間の椅子の裏から外に出れるから急ぎなさいよ。じゃないと私と一緒に眠る事になるからね!』
なんだろう。古代ベルカの人は随分と親切だったらしい。
『そうそう伝え忘れる所だったわ。自爆装置あるから私を不必要だと思うなら押してみなさい。10分後に大爆発して消えてあげる。でも自爆装置の位置は自力で探してね。防衛システム上私は知らないんだからね! 別に悔しくないんだから!』
古代ベルカ人は未来に行ってるなー。
●
艦内放送の通り聖王の間の椅子の裏に滑り台のようなモノができていた。
「至れり尽くせりで怪しいけど行くか?」
「行くしか無いやろ……」
「魔法が使えないしね。救護班を待っても良いけど……早く外にでるの。ね、ケイタ」
終わったら
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ