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少年は魔人になるようです
第18話 姫様の想いは重いようです
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エ、エルザ。」

「は、はい。姫、とか付けてもダメですからね?」


フフフフフ・・初々しくて可愛いですねぇ。

おおっと、お邪魔虫が。


「お?なんだなんだ、ナギの奴、王女と。おーい!nへぶるぅら??!!」


重力魔法でジャックを潰しておきます。エルザ姫はどうやら本気の様ですしね。

――ん?階段の方から声が聞こえてきますね。

愁磨とアリカ姫が戻って来たようですね。


「じゃから私は―――!!」

「も―いーって。分かったから。」

「シュウマは分かっとらん!!」


おやおや、随分仲良くなってますね〜。

それにアリカ姫の雰囲気が全く違いますね。


「あらあら、アリカが大声を上げるなんて……。」

「へー、珍しいのか?俺にはあれが素に見えるけどな?」

「珍しいなんてモノじゃないです。

アリカが笑ったり怒ったりしている所なんて、6歳の時一緒に遊んで以来初めて見ました。

それに、人を呼び捨てにしているなんて。

男の方を呼ぶ時は必ず『様』か『殿』。姉は『義姉君』、妹は『〜殿』ですし。

でなければ『主』以外、聞いた事ありません。」


愁磨・・・貴方は、どれだけ(フラグ)を積み重ねる気ですか・・・。


「おお、皆悪い。待ったか?」

「いいえ、簡単な打ち合わせだけやって、後はご覧の通り、雑談です。」

「そうか。で、ジャックは何で埋まってんだ?」

「フフ、馬に蹴られただけですよ。」

「あー、そうかい。やっぱりこいつは脳筋か。」

「おや、これだけで状況把握出来るとは。やはり愁磨は凄いですね。」

「伊達に年食っちゃいねえよ。」

「フフ・・それ(・・)も歳の功、ですか?羨ましい限りです。」


と、目でアリカ姫を指します。


「はぁ〜〜。そんなんじゃねぇよ。」

「私の見立てでは、そう(・・)なんですがね?フフ・・断れない人は大変ですね〜。」

「不毛だって分かってるんだがな……。やっぱり、叶えられるんなら、叶えたいんだ……。」

「フフフ、貴方はやはり優しいですね。」

「……俺のは、ヘタレで無節操なだけだよ。」

「貴方のそれは、違います。優しいのだと思いますよ。」

「……勝手に言ってろ。

さ、皆。とっとと済ませちまおうぜ。これ終わりゃ休暇が待ってんだからよ。」

「おお!やっとの休みだ、ゆっくりしねぇとな!!」

「休みは主らの様な馬鹿だけじゃがな。」

「姫さん達だって休みじゃねえか!!」

「ナギ〜。図星だからって女の子に当たるなんて、カッコ悪い上に見っとも無いぜ?」

「愁磨なんかサボりだろうが!!?」

「フ、働けない
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