第18話 姫様の想いは重いようです
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言う事じゃな。
いや、歴史を覆す事ばかりで驚いたわ。ああ、そうそう、日記の最後に書いておったぞ。
『我等の親友との真実の記憶を此処に記す』とな。」
「―――!そ、そうかよ。」
・・・あいつ等のせいで俺がこんな目に遭ってんのか。
今度転生先に行って虐めてやる・・・!!
「お?なんじゃ、照れておるのか?日記の通り、意外と可愛いのじゃな?」
「チッ!お、お前こそ何でそんなモン見つけたんだよ。
そんなモンが、簡単に見つかる様な所に置いてあるはずねえだろ?」
「うっ?!そ、それは、そのじゃな。そう!大魔導士達の事を調べていたら見つけて…。」
「嘘つけ。姫様程度の道楽で見つけられるんなら、とっくの昔に学者が見つけてんだろ。」
「グ?!そ、それはたまたま……。」
「それこそねえよ。となれば後は、禁書庫で見つけたか、別の用件で探して見つけたか、だな。」
「う、あ、くぅぅ……。」
・・・何で焦ってるんだ、この姫さんは。
「……と言っても、こんなの見つけるとしたらあいつ等か俺かのどちらかの事だ。
今更あいつらの事を探す奴は王族にはいない。
よって、お前は俺の事調べている時に見つけた!違うか!?」
「クッ、ああ、その通りじゃ!!お主を調べていたら見つけたのだ!悪いか?!」
「いや、別に悪くはねえけどよ?」
・・・あれ?何時から推理モノになった?
いや、それはどうでも良いんだが。何か、姫様が鉄面皮じゃ無くなってる?
さっき皆が居た所じゃ、原作の雰囲気のままだったのに。
「で?何で俺の事なんか調べたんだよ?モノ好きにも程があると思うんだが?」
「……私が幼少の頃、乳母にお主の物語を聞いたのじゃ。」
「ああ、『アーカードと大魔導士』な。懐かしいな〜。」
「そう、それじゃ。それを読んで貰っておる時に、辻褄が合わない、不自然な感じがしたのじゃ。
乳母にそれを聞くと、『数百年昔の物だから内容は変わっているだろう』
と言われてな。それ以来、気になって調べ始めたのじゃ。」
「くっ……………。」
「ど、どうしたのじゃ?!」
ま、まさか、麻帆良入りを楽にする為の英雄入りする為の策で、こんな・・・・
こんなイレギュラーが発生するとは・・・・。
「い、いや、何でも無い。策士、策に溺れるってのを噛み締めていただけだ。」
「そ、そうか。それなら良かった。何かあったのではと心配したぞ。」
「いや、大丈夫だ。てゆーか、会ったばっかりだし、心配される覚えはないんだが?」
「む?…そ、そうだな……。おかしい……。
私が出会ったばかりの他人を心配するなど。こんな事
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