第18話 姫様の想いは重いようです
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sub-Side 愁磨
まさか、こんな所でこれほどのイレギュラーが来るとは思っていなかった。
アリカ姫が第二王女だと?
これじゃ王位を継ぐのはエルザになり、自動的に、投獄されんのもエルザ・・・か?
こんな原作の根源に関わる程の改変が起こるとは。
「喧しい。気安く話しかけるな、下衆が。」
おっと。ジャックが振られたから、次は俺か。・・・ここは影を薄くしておくか。
「…愁磨。愁磨・P・S・織原。『皆殺しアーカード』、
って言えば、あんた等にゃ分かり易いだろう?」
・・・・・・あれ?これ逆効果じゃね?
「ぬ、主が、あのアーカードか。伝承通りの外見じゃが、覇気は随分大人しいのじゃな。
大魔導士の三方が苦戦したと言うが、嘘の様じゃな。」
そう思ったら、アリカ姫が話しかけて来た。
「さて、な。真実を知ってるのは俺達だけだ。」
「いっそ、主が真実を語っても良いのではないか?」
「……他人に話す事じゃねえよ。」
ナギ達にも軽くしか教えていないのだ。出会ったばっかりの姫様に教える義理はない。
「な、何を言うか?!」
「話す気はねェって言ってるんだよ。……はぁ。詠春、後任せたわ。」
面倒になった俺は、返事を待たず転移した。
Side out
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「…愁磨。愁磨・P・S・織原。『皆殺しアーカード』、
って言えば、あんた等にゃ分かり易いだろう?」
その声は鐘が奏でる様なアルトで、男性のモノとは思えん。
美しい銀髪は女の私でも羨む程サラサラで透き通っており、肌は雪の様に白いのに、
病的なモノは一切感じさせぬ。手足もスラリと長く、女性と見分けるモノは胸しかない。
「ぬ、主があのアーカードか。伝承通りの外見だが、覇気は随分大人しいのだな。
大魔導士の三方が苦戦したと言うが、嘘の様じゃ。」
何より驚いたのが、保有魔力。
多すぎて漠然としか分からぬが、王都の魔法使い全員を足しても絶対に足りぬじゃろう。
「さて、な。真実を知ってるのは俺達だけだ。」
意地の悪い物言い。これも、あの日記と同じじゃな・・・。
「いっそ、主が真実を語っても良いのではないか?」
「……他人に話す事じゃねえよ。」
た、確かに、あれは簡単に話して良い事ではないが。
しかし、その様な言い方をしなくとも良いのではないか?!
「な、何を言うか?!」
「話す気はねェって言ってるんだよ。はぁ。詠春、後任せたわ。」
そ
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