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蒼き夢の果てに
第5章 契約
第67話 疫鬼
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の後、微かに首肯く。この空白部分は、おそらく逡巡。
 人間に余計な知識を与えてはいけない、と言う神界や精霊界の決まりでも有るのか……。

 いや、これはおそらく、彼女自身が先ほど口にした台詞。確かな事は言えない、と言った事についての逡巡と言う可能性の方が高いですか。
 要は、彼女自身も迷う程度の精度の情報でしかない事、と言う事なのでしょう。

 それならば、精度の低い情報は参考程度に留めて、

「それならば、次はタバサのお母ちゃんの状態を確認する。其処から始めるべきですか」

 俺は、その場に存在する二人の少女に対して、そう告げたのでした。
 背後に眠る、眠り姫を普段以上に強く意識しながら……。



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