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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第2話 目覚める魔法
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う葛葉。


「待てってなのは!危ないだろうが!」

「だけど、この子が!」


イタチもどきにを腕に抱えるなのはを怒鳴り付ける。
内心は突然の事に怖がっているだろう妹を心配する葛葉。


「分かったよ……そいつも連れて、此所を離れーー」

「き、来てくれた……」

「は?」

「ふえぇぇぇ!?」


なのはを立たせ、場を離れようとしたその時。
彼女の腕に抱かれているイタチもどきが人語を話し出した。
驚きのあまり、目を見開く葛葉となのは。


「く、葛葉……この子が……」

「……喋ったな……」

「(マスター、最近の動物は話せるの?)」

「(んな訳あるか!)」


心の中でサクラにツッコミを入れる。
普通の動物が人語を解する筈がない。
つまり、只の小動物ではないということ。
冷静を装い、イタチもどきに問いかける。


「お前は“何”だ?何故、僕らを呼んだ」

「あの、実はーーーー」


葛葉の問いにイタチもどきが答えようとする。
その次の瞬間。


「(マスター!危ないんだよ!)」

「なっーーーーーー!?」


サクラの声に反応し、殺気を感じる方向を向く。
振り向いた方向に視線の先には居たのは、得体のしれないモノ。
“それ”は葛葉やなのはの姿を確認すると、一直線に突進してきた。
咄嗟に、葛葉はなのはを自分の反対方向に突き飛ばす。


「なのは!逃げろ!」

「え!?葛葉!?」


左右に別れる二人。
その間を巨大な何かが通り過ぎた。
砂埃が視界を覆い隠す。


「くっ……何だよ、“あれ”は?」

「(マスター!あれからなんだよ。強大な魔力反応がするのは」


サクラの言葉を聞き、正体を見極めようと目を凝らす。
視界が晴れた先には、自分達に突っ込んできたモノ。
靄のようなモノが高密度に集まった雲状の生物。
不気味に光る瞳が此方を見詰める。
どうやら、目をつけられた様だ。


「ヤバイな……」


強烈なプレッシャーを浴び、冷や汗が出る。
どう考えても普通の”存在“ではないモノから逃げる為、思考する。
相手は此方を注視しているのは行幸だ。
なのはに向いていないのが、唯一の救い。
となれば……。


「サクラ……力を借りる時が来たみたいだ」

「(うん!準備いつでも出来てるよ)」

「ありがとう……じゃあ、行こうか。『魔術兵(ゲート・オー)ーーーー」


自身に宿る『マホウ』を召喚するための言霊を紡ぎ出す。
だが、反対方向からも詠唱が響いてきた。


「『風は空に』……『星は天に・・・・』」

「なのはか?」


耳に届いてきたのは、妹の
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