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【新約】魔導循環〜Magical circulation〜
prologue
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oying conflagration, I accuracy of the great fire, Hairy lent its luster to me.
We are what determine the fire of thy.
We are those that seek thy day.
Fadira-Kaz Burogedo.』

 (彼が術式を組み上げたげた瞬間に、杖に真っ赤な火球が出現し、射出されたそれは白い壁を真っ黒に焦がした。壁は直後に寄り集まって元の白い状態に戻った(!)。)

 
 わかったかな?これが魔術だ。

 ほかにも魔術回路を掘り込んだカードやプレートなどを使ったり、烙印魔法と言った刺青を使った魔法や、生贄を必要とする儀式魔法、そもそも媒体を必要としない物もあるがね。

 ああ、そういえばもう一つ魔術回路を使うにあたって重要なことがあった。それを説明しないとなぜこの物語があるのかわからなくなってしまうからね。

 魔術回路は、人の体の中に必ず必要なんだ。

 《回路》だからね。循環するものでなくてはならない。君、人間の体内で循環している代表的なものはなんだと思う?まちがえてもいいから言ってみて。


(彼はあなたの隣に座っている少年に指を指した。少年はおずおずと「血?」と言った。)


 そう、正解だ!血液。それが通っているのは血管だ。体内魔術回路はそれと似たようなものだと考えてくれ。これは遺伝する。代を重ねれば重ねるほどにそれは強固で強力なものになっていくんだ。で、これだが、これは誰でも持っているわけではない。

 体内魔術回路は、魔術師としての家系に生まれた者たちにしか手にできない。しかもこれがなければ体外で紡ぐ魔術回路は始動しない。

 これが魔術が使えない由縁。『魔力がない』、『体内魔術回路がないために魔術回路を形成できない』と言うものだ。


 その男は魔術師だった。彼は魔術師でない人にも奇跡を知ってもらいたくて、魔術師でない人たちのために錬金術で疑似的な人口魔術回路を作ったんだ。

 錬金術。それは簡単に言えば『魔術によって行われる化学』だ。これによっていくつもの魔法が解明され、魔術に転換されてきた。

 その中でも特に有名なのが『物体の等価交換』と『黄金錬成』だね。彼はそれを組み合わせて、魔術師の体内魔術回路、通称『第二の心臓』を模したものを作成することに成功したんだ。

 
 しかし、これが争いの火種になる。

 当時、魔術師にしかできなかったことを魔術師ではなかった人々は成し遂げるようになった。

 現代科学に通ずる彼らの方が腕前は良く、真に魔術師だった者たちは次第に社会の片隅に追いやられてしまったんだ。


 彼ら
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