第1章
旧校舎のディアボロス
第24話 なんで俺は弱いんだ!
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苦しんでいた時、アーシアが腹の傷に癒しの光を当ててきた。
「大丈夫ですか!」
「あ、ああ……」
スゲェ!光の痛みが消えていく!
「アーシア、もう一度言うわ。大人しく私達の下に来なさい?貴方の神器はそいつのとは比べ物にならないくらい貴重な物なのよ?大人しく応じるなら、そいつの命は見逃してあげても良いのよ?応じないのなら殺すわ」
そう言うと、彼女は手に光の槍を作り出す!
「ふざけるな!誰が…」
「……分かりました」
「っ!?アーシアッ!?」
「イッセーさん、今日は本当にありがとうございました。本当に楽しかったです」
「アーシアッ!?ダメだ!行くなッ!?」
俺がそう言っても、アーシアは堕天使の下に行ってしまう。
「それで良いのよ、アーシア。今夜の儀式が終われば、悩みからも苦しみからも解放されるわ。じゃあね、イッセー君♪」
そう言い、堕天使はアーシアを連れ去ってしまう!
俺はその場に膝を着く。
「ちくしょうッ!なんで、なんで俺はこんなにも弱いんだッ!?」
フリードの時も、今も、アーシアを守れなかった!?
「アーシアァァァアアアアッ!!!!」
俺の叫びはただ空しく響くだけだった。
ー○●○ー
「クソッ!あいつは毎度毎度!」
俺は放課後になると千秋を連れてイッセーの家(最も向かいだから帰り道を通るだけだが)に行ったら、イッセーがいなかった。そして、人探しの術を使った訳だが、イッセーの近くに二つの気配があった。
一つは堕天使の気配。もう一つはおそらくアーシアのだろう。
まだアーシアがこの辺にいたとはな!
「千秋、急ぐぞッ!」
「分かってるッ!堕天使、イッセー兄に手を出したらッ!」
千秋の殺気が既に最頂点に達していた。
頼もしいんだが、少しは落ち着いて欲しいものだ。
そんな事を思いつつ俺達はイッセーの下へ急いだ!
「イッセーッ!」
「イッセー兄ッ!」
イッセーの気配があった場所に駆け付けると、そこには誰もいなかった。
「イッセー兄はどこ!どこなのッ!?」
「落ち着けッ!今探してみる……」
俺はもう一度、人探しの術を使う。すると、イッセーの家の方からイッセーの気配を感じた!
「入れ違ったか!おい、千秋、イッセーは…」
「ウアァァァアアアアッ!?!?」
「っ!?」
いきなり千秋が咆哮を上げる!
よく見ると、千秋の前には小さな血溜まりがあった。おそらく、イッセーのだろう。
「堕天使ィィッ!?殺すッ!!」
千秋はかつて無い程の怒りっぷりであった。
ああもう!なんでこうなる!
その後、千秋を落ち着かせるのに時間を費やしている間にイ
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