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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幻想御手
Trick16_サメの腹の中さ
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ありがとう」

信乃がそっけなく返す。

高千穂が一歩前に出た。

「ゲームをしようぜ」

「は? 高千穂さん?」

「あなた何を言ってますの?」

「うるせぇお前らは黙ってろ」

トリックと白井の疑問は一蹴された。高千穂が見ているのは信乃だけ。

「ルールは簡単。そこの風紀委員とお前か組んでの2対2。先に全滅した方の負け。
 勝者はあの人質どもを好きにしていい。」

「・・なぜこんなことをする?」

「理由なんてどうでもいいだろ? いや、大事な理由があるな・・」

高千穂はニヤリと笑った。

「お前が俺に一撃を入れられる人間だと思ったからだ! それ以外の楽しい
 理由はねぇ! どうだ受けるか!?」

信乃は返答する前に白井を見た。

白井は頷き、アイコンタクトであることを伝えてきた。

「いいぜ。その話乗った。血痕の道(ブラッディ・ロード)をお前に刻んでやる」

信乃が走り出す構え、スタンディングスタートを構えて

「風紀委員はお前が相手しろ、トリック」

高千穂が指示を出してボクシングの構えを取った。

あとは開始の合図を待つだけ





つづく


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