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とある星の力を使いし者
第184話
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んだ?」

「・・・・・・・・さぁな。
 俺も知りたいくらいだ。」

この件に関しては麻生も何も言えないと悟った土御門は、何も追及はせずに教皇庁宮殿に向かおうと提案した。
麻生も元から向かうつもりなので、否定はせず能力で土御門の足を治し、急いで教皇庁宮殿に向かう。
土御門の話だと、複数の超音速ステルス爆撃機HsB−02が特殊なブレードを使い、アビニョンを切断したらしい。
戦いに必死で全くそんな事を知らなかった麻生だったが、学園都市が何をしたいのか意図が読めないでいた。
近くには幅二〇メートル、深さ一〇メートル以上の溝が生まれ、そこにはオレンジ色に溶けて崩れていくマグマのような地質が煮えたぎっていた。
溝は街を取り囲むように正方形で切り裂かれている。

「なるほど、街にいる住民を閉じ込め、駆動鎧(パワードスーツ)隊で住民を強引に気球で避難させ、ゆっくりとC文書を回収するつもりか。」

「こんなもん引かれたら外からも入れないしな。
 強引な手段を使いやがるぜ、上層部は。」

悪態吐きながら、教皇庁宮殿に視線を向けた。
一機の超音速ステルス爆撃機HsB−02が、教皇庁宮殿を漆黒のブレードで切り裂くのはほぼ同時だった。
それを見た二人の表情が強張る。

「急ぐぞ!」

麻生はそう言って、土御門を腰から捕まえ能力を発動して、一気に教皇庁宮殿に向かう。
中はあの溝にマグマのような地質が引かれている。

「カミやん達はどこに・・・・」

「むっ・・・そこだ。
 五和!」

槍を構え震えている五和と傍で気絶している上条を姿を確認し、駆け寄る。
上条は気絶しているが怪我はそれほどひどくはない。
五和はひどく怯えたような顔と、全身から汗を噴き出している。
視線は前方のマグマがある溝に集中していた。

「五和?・・・・五和!」

「は、はいッ!」

肩を揺さぶってようやく麻生達に視線を向けた。
麻生の顔を見て、ようやく五和の表情に少しだけ落ち着きを取り戻す。

「何があった。」

「し、C文書はおそらく上条さんが破壊しました。」

「神の右席相手によくやったぜい。」

「それで、お前は何に怯えていたんだ?」

もしかしたらレギンス達がここに来たのかと、最悪の結果を想像したが、そうであれば五和と上条は生きていない。
五和は何かを言おうとしたが。

「だ、大丈夫です。
 何も・・・何もありませんでした。」

寸での所で躊躇い、愛想笑いを浮かべた。
追及する事もできたがした所で意味はない。
何より五和は思い出したくないようなので、とりあえず聞かない事にした。

「そうか。
 ともかくここを離れるぞ。
 俺達はここに居たらまずい。」

上条を抱きかかえ、教皇
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