第184話
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手でそれを受け止めた瞬間、腕を覆っていた駆動鎧がボロボロに腐敗するように装甲が剥がれていった。
「なにっ!?」
すぐさま手を払い、足裏からジェット噴射のような炎を出し、大幅に距離を開ける。
剥がれた装甲はグチュグチュと肉を喰うような音を立てながら、補強されていく。
麻生は驚きながら自分の手を見つめている。
まるで、ここまで上手くいくとは思っていなかったかのようだ。
(急にここまで成長するとは。
いやはや、教皇様が危惧する訳ですね。)
(妙に馴染む。
疲労でばてると思ったが、何となく纏っているよりかは調子がいい。)
今まで麻生は星の力をただ何となく纏って戦っていた。
そもそも、彼はこの力を扱い方を誰かに教えて貰った訳ではなく、独自に編み出した戦闘方法なのだ。
実際に真面なアドバイスを聞いたのは、あのオッレルスが初めてである。
道具や術式など、人が扱うあらゆる物には正しい使い方や手順がある。
間違った扱い方やただ何となく扱っていては、その物の本来の力を発揮できないばかりか、使用者に負担をかける場合もある。
麻生がまさにそれだ。
無論、例外があり一般的に正しいと言われる使い方や手順に合わず、自己流で扱う者もいる。
(調子に乗られるとまずいですね。
ここは・・・・)
三つの眼から異質な魔力が放出され、それが中央に集まっていく。
あの兵器を使うつもりだ。
一発目より魔力量が少ないが二発目より確実に威力は上。
「避けるなら避けて構いませんよ。
あなたが避ければ、後ろの建物で頑張っているお友達はあの世行きですがね。」
軽く視線を後ろに向ける。
離れた位置だが、教皇庁宮殿が見える。
今頃は上条と五和がC文書を破壊する為に、神の右席と戦闘しているだろう。
「充填完了。
今さら私を攻撃しても遅いですからね!」
不利になりつつある状況を、必殺の兵器で打開しようとしている。
それも麻生が確実に避けないように人質を取るような真似をして。
左手を強く握りしめ、星の力を左手に纏わせる。
イメージはナックルグローブのように人を殴るに最適の武装を。
さらに強化の魔術に星の力をブレンドさせる。
ありったけの星の力を!
足に力を込めレギンスに殴りにかかる。
それに応じて波動砲を麻生に向けて発射させる。
二つの異なる力はぶつかり合い、拮抗する。
「うおおおおおおおおおおおお!!」
その拮抗は速くに崩された。
勝敗を決した原因は供給されるエネルギーの量と相性。
レギンスが放った波動砲のエネルギーは、レギンスが改造した駆動鎧から供給される。
故にそれ単体では限界がある。
だが、麻生は違う。
彼には星と言う無限ともい
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