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ネギまとガンツと俺
第3話「仕事―表」
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されたのだった。




 ――ま、間に合った。

 現在時刻午前8時42分。トイレでステルスを解除したタケルはそのまま職員室へ向かっていた。
え、ステルスモードって何って?

 当然、彼は高校の制服の下にガンツスーツを着込んでるわけであって。だからこそ、遅刻せずに済んだわけであって。ステルスで消えていたのは、車以上に早い速度で走っている姿を見られたら騒ぎになるからであって。

 ――ガンツスーツってすごいな。

 などと改めて冷静に考えるタケルであった。




 職員室では学園長によって適当に自己紹介を済まされ、それだけで済んだことにホッとしながらも、本番はここからだ、と自分に言い聞かせる。

 ネギと共に教室へ向かう途中、お互いの自己紹介を最後に繰り返していた。

「改めまして、ネギ・スプリングフィールドです。今日から宜しくお願いします」
「ああ、大和 猛だ。当分の間はお前の補佐をする。色々とたよってくれ」

 普通のことを言っただけだったが、それだけでネギは何かに感動したのか、目をウルウルとさせて喜んでる。

「はい! 何だか頼れるお兄ちゃんって感じで凄く嬉しいです!!」
「お、おお……そ、そうか」

 ――あまり親しくないはずなんだが。

 余りのネギのリアクションに、そんなことを思ってしまう。だがネギは気を良くしたのか、ペラペラと話している。

「――それで、僕はおじいちゃんみたいなマギステル・マギになるんです!」
「……」

 タケルの無言の反応に、ネギは明らかにしまった、という顔を見せ、手を振り首を振り、先程の言葉を取り消そうと口を開こうとして、

「大丈夫だ、オレは魔法の存在を知っている」

 タケルが先に口を開いていた。あまりに狼狽ぶりに見ていられなくなったのだろう。「よかったぁ」と胸をなでおろすネギに、タケルは小さくため息をついてみせ、軽く拳骨を一つ、頭にくれてやった。

 ――もちろん、ガンツスーツを着ていることを含めて、軽く。

「いったたた、何をするんですかぁ!」

 ムキになったネギに、タケルはその表情を一切変えずに呟く。

「魔法の存在は秘密が原則なんだろう、俺が魔法の存在を全く知らない存在だったらどうする」

「う」と詰まらせるネギにさらに言葉を続ける。

「まぎすてるまぎ、とやらを興味本位で調べて、魔法の存在をしり、興奮してだれかれ構わずに話したらどうする?」

「……」

 黙りこくったネギにさらに追い討ちを。

「そのせいで俺が処分されたら? 俺が話した言葉を聞いた人まで処分されたら? ……お前は一体どうする?」
「……」

 何も答えられず、涙目になったところで小言を止める。10歳――正確には
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