暁 〜小説投稿サイト〜
黒子のバスケ 無名の守護神
第八話 初めての敗北
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
をかけられたので驚いてしまった。
と言うか僕が試合に出ないといけないの?
たしかにこのままだとどうなるかは分からないけど、先輩たちの成長(レベルアップ)を考えると出ないほうがいい気がする。
「もう少し待ってください。この後の戦況が先輩たちにとって大事なことのハズですから。」
「負けるかも知れないんだぞ!」
「それです。その気持ちを先輩たちが持ってくれればいいんです。」
心から勝利を望む気持ちと危機感を。
僕としては危機感のほうが大切だと思います。
逆転されると言う思いを持てば今まで以上に丁寧になると思いますし、いい経験にもなります。
もし公式戦で似たような状況になった場合は同じように対処出来るようになるのですから。
「それでは第4Q始めます。」
「お前ら!負けたは許さんぞ!」
誠凛のみなさん。
勝てる確率の低い試合で精々抗ってみてください。
「スゲー。誠凛がいきなり決めたぞ。」
「どんどん強くなっているよな。」
五月蝿い観客(やじうま)だな。
試合に集中できないっちゅうの。
試合に出てないけどね。
「水野。出てこいよ。決着つけようぜ!」
「火神くん。試合中ですよ。」
クロちゃんの言う通り試合中だよ。
僕ばかり見ていてもダメ。
だって黄瀬くんがコート内にいるのですから。
そんなことをしていると勝てる確率はかなり低くなりますよ。
でも返事くらいはしてあげましょう。
「キセキの世代がコート内に二人います。黄瀬くんとクロちゃんのことです。ですからそちらにキセキの世代同等も力を持つ選手がいれば試合に出ましょう。」
「だったらいます。」
答えたのはクロちゃん!
一体なんの根拠をあって
「火神くんが。」
火神のことを同等何て言ってるの?
たしかに火神はそこらにいる選手よりは強い。
でも僕たち、キセキの世代と比べれば実力差はハッキリしている。
火神はまだ弱い。
まだだよ。
黄瀬くんも気づいているけど火神にはオンリーワンのセンスがある。
それはキセキの世代と同じもの。
でもまだ発達段階。
だから「まだ。」と言う表現が正しい。
「ゴメン。出ないよ。」
僕は出ないといった。
違う見解をすれば火神がキセキの世代より劣っていると言っているようなものだ。
それに火神は気付いたらしく、点を沢山取り始めた。
残り数分で誠凛が同点にまで追い付いた。
これに関しては驚くしかなかった。
でも同点になると黄瀬くんも本気になり、今まで以上に点を取っている。
まさに第1Qと同じ状況である。
取ってはまた取り返され、ずっと同じことが繰り返されている。
残り一分。
93対91。
仕方がない。
「監督。行ってきます。」
「水野。絶対に点を取られるなよ。」
「はい!」
よし。
行こう。
「海常。メ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ