本戦開始
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て、若干光って見える。その光景を目を見張る。そのプレイヤーはすぐに目を逸らしたので一瞬だったが確実に自分の目はそう捉えた。
「おい、お前」
「な、なんですか?」
声をかけてこちらを向かせる。しかし、さっきの目とは違い、普通の人の目になっている。それにさっきのような俊敏動きとは違い、ぎこちない動きだ。
どうなんてるんだ?さっき目が合ったときとはまるで別人だ。
「ど、どうしたんですか?」
「いや、さっき蹲ってたから大丈夫かなって思ってな」
「だ、大丈夫です。さっき、ちょっとそこに座ってたら寝落ちしそうになってただけですから」
本当にそうだろうか?まったくそういう感じではなかったし、それに先ほどまで胸を強く握ってたように服がしわしわになっている。しかし、実際にはまったくわからない。
「そうか。大会の前なんだから気をつけろよな」
「はい、でもさっきので完全に目が覚めたんで大丈夫です」
「それならいいが……」
そいつ自身がそう言ってるなら問題ないだろうが、このプレイヤーはどこか怪しく思った。とにかく大丈夫そうなので、自分の定位置に戻ると再びウィンドウを開いて先ほどのプレイヤーの口コミを確認する。
「戦闘データがほとんどないな……わかるのは名前ぐらいか」
名前は、シュート。先ほどの戦闘履歴も特に目立ったものがなかったため口コミも少なく、ほとんどが謎だ。
しかし、次はこのプレイヤーの戦闘を見たいものだがトーナメントは予選と違ってこちらは見ることが出来ない。そのため、どのような戦いをしたかは口コミで確認するしかない。だが、それでも足りない部分もある。
「ちと、厄介だな……」
「何が厄介なの?」
いきなりの返しに少し驚く。
「どうしたの驚いて?」
「ナナミか、ちょっといきなり離されたから少し驚いただけだから気にすんな。それと厄介なのはこっちの話しだから気にするなよ」
「そう言われると余計に気になるんですけど。どうせ、次の対戦相手のことでしょ?」
そう思ってくれるなら別にいい。
「ま、そんなところだな」
「それで勝てる自身はあるの?」
「五分五分だな。体重の乗った攻撃はほとんど撃っていないけど相当な威力があるってことは口コミでわかったけど、スピードのほうが自信があるとも書いてる。バランスのいいタイプの相手って言うことはわかるんだけどな」
「口コミは結構わかりやすいものが多いからね。えっと、ゲツガ君の相手は結構有名なプレイヤーだよ。前の大会も本戦まで上がってきてたし」
「その情報は助かる」
「でも、後はよく私もわからないよ。実際に戦ったことのないからね。でも、ゲツガ君ならいけるんじゃないの?」
「まあ、頑張れ
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