第2話
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トが壊れたことで、同位優勝ということになった。ラケットが壊れるとか普通におかしいよね?
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そして、ついに部活動対抗戦の時間になった。祐斗は相変わらずだが、他のみんなはやる気に満ちている。
「あなたたち、気合を入れなさい」
リアス先輩が喝を入れた。しかし、あんなにテニスで動いたのに元気ですね・・・・・・。さすが悪魔。
「みんな! これ巻いてチーム一丸になろうぜ!」
兄さんがそう言って配ったのは「オカルト研究部」と刺繍されたハチマキだった。夜中に何かしていたのはこれを作っていたようだ。
「意外に器用だね。兄さん」
「練習したんだよ、練習」
特別優れているというわけではないけど、それなりの出来映えだ。渡された鉢巻を額に巻きつける。
「・・・・・・予想外の出来映え」
珍しく小猫ちゃんが兄さんを褒める。みんな手に取って頭に巻きつけた。祐斗だけは相変わらず、心ここにあらずだったが兄さんに言われて、ハチマキを巻いていた。
『オカルト研究部のみなさんと野球部のみなさんはグラウンドへお集まりください』
放送で呼び出された。いよいよ、僕たちの戦いが始まるようだ。
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球技大会はオカルト研究部の勝利で幕を下ろした。ドッジボールは終始兄さんが集中的に狙われて大変そうだった。兄さんの息子にボールが当たるというハプニングもあってアーシアさんが治療を施すと言うこと起き、兄さんの弔い合戦(別に死んではいないけど)みたいな空気で戦い勝ったのだ。そして今――?
―バンッ!
「どう? 少しは目が覚めたかしら」
試合中、何度もボケッとしていた祐斗がリアス先輩に叩かれた。みんな一丸になってやっている中一人だけ非協力的だったんだから仕方ないだろう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
当の祐斗は無表情のままで、何も言わなかった。
しかし、唐突にいつもの祐斗の顔に戻る。
「もういいですか? 球技大会も終わりました。練習もしなくていいでしょうし、夜の時間まで休ませてもらっていいですよね? 昼間は申し訳ございませんでした。どうにも調子が悪かったみたいです」
「木場、お前マジで最近変だぞ?」
「キミには関係ないよ」
兄さんが祐斗に言ったが、祐斗は作り笑顔で返している。
「仲間だろ? 俺だって心配だ」
「仲間か」
祐斗は消えそうな声でつぶやいた。
「そうだ、仲間だ」
「キミは熱いね。・・・・・・イッセーくん、僕はね、ここのところ、基
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