〜羽休め〜
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の定俺に衝撃を食われ、情けない拳と化す
俺は軽く手を払い、腰に回し蹴りを決めた
「く・・・ビーストアーム・爪蜥蜴!!」
エルフマンは前撃能力のある腕に変身して、横に薙ぎ払ってきた
「大ぶりすぎだ。かわしやすすぎる」
しゃがんでかわす。そして、アッパーを決めた。勿論、魔法は使わない
「素早すぎだ!漢か!?」
「・・・漢だ」
エルフマンはたまに突拍子もないことを言う・・・
エルフマンの攻撃はまだまだ続くが、一撃一撃が大振りすぎて一切当たらない
俺は徐々にしびれを切らせて、訓練の方針を変えた
「エルフマン、お前はこの魔力量で立っていられるか?」
「・・・は?」
俺は目を閉じて、魔力を解放していく
周りは、木々が揺れ、大気は震え、大地は鳴動している
「・・・・・・っ!?」
「お前は、絶対的に勝てない相手にどう立ち向かう?」
「それは・・・その・・・・」
一瞬黙ってから顔をあげた
「漢なら、立ち向かう!!」
残念。ここは負けを認めてほしかったところだ
「・・・ここまでにしよう」
「え?」
負けを認める勇気、それが大切だと俺は親父に教わった
エルフマンは確かに強者の部類にはいるが、まだ勇気が足りないのだ
「エルフマン、まだ片手なのか?」
「ッ!?」
「ちょ、クルス!?」
俺はエルフマンに詰め寄りながら告げる
「いい加減にしねぇと、ミラは守れねェからな」
「・・・」
「・・・クルス」
俺は踵を返して、その場から立ち去った
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