第16話 魔人と英雄達は出会うようです
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本気顔にアルは頭を抱える。
「……伝承と違うのですが?」
「なんだ、歴史を覆して欲しいのか?」
「…………それはまた、別の機会にしましょう。」
「アル―――!!シュウマ!!置いてくぞーーー!!」
「俺はもう来てるぞ?」
「「「「なぁ?!」」」」
お。俺の速さにアルも驚いてるな。
「はっはっは、小僧!どっちが先に着くか勝負だ!!」
「え?―――ハッ!おもしれえ!!」
「行くぜ!!3・2・スタート!!」
「ちょ、おま?!ずりいぞ!!待てコラァ!!」
「待てと言われて待つ奴はいねえよ!!」
その後、向かった戦場で俺(=アーカード)が復活した事が知れ渡ったが、
ナギ達英雄の卵と居たお陰&伝承効果により、
俺に難色を示したのは元老院のジジイ共だけだった。
―――そして俺は今、ガトウと共に、
情報収集の為に帝国内に潜り込んでいる。
で、今居るのは王族の家周辺の森だ。
ガトウと手分けして王族の屋敷を回ってる訳だ。
さて、次はえ―と、Ru「キャァァァァァァァァァァァ!!!」
「え?!」
目標の名前を確認しようとした時、
女の子の悲鳴が聞こえて来た。と、ほぼ同時に
<グルァルァァァァァアアアアァアァアアアアアアアアアアアアア!!!!!>
ドガァァァァァァァァアアアアアアアアァンンン!!!!!!
ドラゴンの咆哮と、地を吹き飛ばす音がする。
50mと離れていない場所で、女の子が今の攻撃の風圧によって空を舞っている。
「チィ!!」
舌打すると、全速でそこに飛び、女の子をキャッチする。
「アアアアアアアアア――アァァ………え……?」
と、悲鳴を上げていた子が、不思議そうに俺を見上げて来る。
「大丈夫。君は俺が助けてあげるから、安心して。」
頭を撫でつつ、安心出来る様に微笑んでやる。
「え……///あ、わ、分かったのじゃ…………////」
「うむ、よろs、おおっと。」
ブオォン!!とドラゴンの一閃が来る。それを片手で受け止めるのだが――――
「にょわ?!」
飛行術を使っていない事を忘れていた俺は、
その質量差故、木を薙倒しながら吹っ飛ばされる。
バキバキバキバキバキバキ!!!!
「きゃあああああああああああああああああああああ!!?」
10mも飛ばされ、漸く止まる。
「あー、いたた……。油断してた。」
「お、お前、大丈夫か?!」
「ん?問題無いよ。君こそ大丈夫?」
「あ、ああ。お前が守ってくれたから、傷一つ無い。」
「
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