第15話 魔人は友と別れるようです
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モノ故の苦悩、と言う事か。かくは言うまいて。」
1569年 北条領の一角
「ぬぅぅぅ!抜かったわ……!!」
「死ね!!武田信玄!!」
「親方さまあああああああああああああああああああ!!」
「失せろ、雑種!!!!!!」(ドザン!!
「しゅ、愁磨殿ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「幸村!何やってやがる!さっさとその忍者くずれぶっ殺せ!!」
「分かり申した!!大車輪!火焔ぐるむぁぁぁ!!!」
「幸村………。」
「どうした信玄!!交代にゃまだ早えんじゃねえか?!」
「…そうじゃな。ここでは、ない!!」
1572年 犀ヶ崖
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・。」
「ハハハ!やはり信玄は病で限界だ!
誰ぞ、あの老いぼれの首を持って来い!!」
「・・・・しを・・・・・・・わ・・・。」
「どうした?命乞いならもっと大きなこえdーー」
「ワシを、侮るでないわ!!!小僧おおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ?!??!」
「……あれが死に際の爺さんに見えるかってよ。」
「拙者には若かりし頃の親方様にしか見えませぬ!」
1573年 4月9日(旧暦) 信州の何処か
「愁磨殿……。」
「どうした、信玄。」
「幸村を、頼めぬか……?」
「……あいつは、一人で大丈夫だ。俺とあいつを信じろ。」
「そう、か。…これで、心残りは一つだけじゃ……。」
「んだよ、まだあんのかよ。」
「謙信公との決着が、のぅ。これは、本に口惜しい……。」
「…三日だけなら、俺の業で延命出来るぞ?謙信の所までも、俺が連れてってやる。」
「三日も、か。ふふ、ははは。それでは、頼む……。」
―――その後の戦いと決着が、歴史に残る事はない。
1577年 信貴山城
「ズズズズズズズズズーー。」
「ズズズズズズズズズーー。」
「「フゥ。」」
「して、愁磨殿。如何なされた、こんな時に。」
「いや、最期くらい見といてやろうと思ってな。」
「ふむ。ならば、一つ相談だ。君は、どのような死が私に相応しいと思うかね?」
「そうだな、奇抜で華々しい死が良いんじゃないか?」
「ほぅ。具体的には?」
「そうだな。此処ごと自爆したらいいんじゃないか?」
「ふ、フハハハハ!!それは良い!!今にぴったりだ!」
「ククク。だろ?」
「フム。これは、何か報いねば為らないのだが・・・。
おお、そうだ。この茶釜を差し上げよう。」
「え?いいのか!?」
「壊すくらいなら、君
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