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少年は魔人になるようです
第15話 魔人は友と別れるようです
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「もう54だぜ?そりゃ老けるさ。」

「ああ、人間ってお前ぐらいだもんなぁ。」

「いや、竜人だけどな。」

「つっても130まで生きりゃ、人間の90ぐらいじゃねえかよ。」

「ああ、そうだな……。」

「……ジオン。本当に良いのか?」

「いいって。俺はこの体に誇りを持ってるからな。」

「そうか。……んじゃ、これ渡しとくわ。」

「ん?なんだ、こりゃ?」

「てめーの死に際に間に合う為の物だよ。」

「けっ!んじゃありがたく貰っといてやるよ。」

「エイルとキアルちゃん、大事にしろよ。」

「お前こそ早くガキの顔見せろってんだ。」

「やっぱし当たり難くてな。こればっかりは。」

「んだよ。なら、もっと回数増やせば?」

「……これ以上やったら俺が枯れる。」

「どんだけ難儀してんだよ………。」



1549年 日本 尾張


「よー!信っち!!嫁さん貰ってんだってな〜。」

「貴様、何者だ?!白い髪…物怪の類か!!?」

「なー信っち〜。これ殺していい?」

「よ、止せ勝家!愁磨殿も冗談が過ぎます!!」

「しゅう、ま…?!まさか、かの『白姫様』ですか!?」

「…その通りだ、勝家。そして……
ガっ
俺は女扱いされんのが嫌いなんだ。覚えとけオッサン。」

「ハ、ハハッ!!誠に申し訳ありませんでした!!!」

「シュウ。あまり苛めないであげなさいよ……。」




1555年 川中島 犀川の戦い


「ハハハハハ!!!どうした信玄!!

お前の国が誇る騎馬隊12000はそんなものか!?」

「抜かせ!!お主が人外過ぎるのじゃ!!」


「ぅおおおおやかたすぁまああああああああああああ!!」

「おお、幸村!!愁磨殿に負けるでないわぁぁぁぁ!!!

行くぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

「侵略する事火の如くぅ!!うおおおおおおおおおおおおお!!

み・な・ぎ・るぅぅぁぁぁああああああああああああ!!!」

「ハハハハハ!!暑苦しいな!!だがそれが良い!!!!」


「「「「「総大将が突撃しないでくださあああああい!!!」」」」」


                              
                             
1560年 桶狭間                       


「愁磨殿!!敵主力の足止めを願う!!」

「足止めをするのは良いが。――別に、あれを倒してしまっても、構わんのだろう?」

「そんな事本気で言うのは貴方くらいですよ!!」

「おら。さっさとマロの首取って来い!!」


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