第一部
縮まる距離。
大好きな人。
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らレオンの声が聞こえて顔を上げると
目の前にはあたし達がここまで乗って来た舟が留められていた
リノ「・・・レオン・・・」
レオン『案外早かったな』
リノ「・・・・・」
レオン『どうかしたのか・・・?』
リノ「・・・・・・・・・レオン」
レオン『?』
リノ「帰ろ」
レオン『!?』
しゃがんでレオンを抱きしめると
あたしは顔を見られないようにレオンの頭に自分の頭を寄り添えて
涙がポロポロと溢れていくのが分かった
レオン『・・・リノ・・・?』
リノ「レオン・・・っ・・・」
レオン『泣いている・・・のか・・・?』
腕から抜けたレオンがあたしの顔を見た途端、頬を寄り添えた
何も言えないあたしにレオンは察したようにずっと頬を寄り添えてくれた
リノ「レオンッ・・・どうしよう・・・どうしよう・・・」
レオン『・・・・』
リノ「あたしのせいで・・・あたしのせいで・・・」
「エースが捕まった」
そう言おうとした時、黙っていたはずのレオンが立ち上がった
あたし達に危険が迫っている事を知らせるように、あたしとレオンの周りで電撃の盾が動き始める
レオン『そこにいるのは誰だ』
リノ「え?」
森の中から気味の悪い音だけが響き始め
暗闇の中から何かが光り出したかと思うと放たれた光線にすかさずレオンが炎の光線で弾き返した
リノ「テメェ・・・!!何のつもりだ!?」
フードを被ったまま暗闇の中から現れた暴君蛆虫熊に・・・
さっきまで泣いていたあたしだったけど立ち上がった
くま「こんな所にいたのか海姫。お前を探していたぞ」
レオン『捜していた?その割には酷い捜しようだな』
くま「なあに・・・ある方からお前が逃げそうになったら無理矢理止めても良いと言われてな。」
・・・あの大仏男か・・・
余計なことをしやがって・・・
リノ「へーえ?殺してでも?」
くま「問題外だ」
リノ「問題外・・・?舐めやがって・・・
だったら殺す気であたしを任務に戻せば?まあ・・・それが出来たらの話だけどね」
地面から出て来たマールたち、水のトンネルから出て来たエルノたち、
ミファルの<時渡り>でここまで来たマールたちがあたしの前後左右に散らばって
目の前にいる蛆虫熊を睨むように身を低くした
マール『よおーリノ!今回ばかりは大吉と出たんじゃねーの?』
レオン『俺一人でも十分なんだけどな』
ミ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ