暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0294話
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ら可愛らしい服装も十分似合うと思うけどな」
「ちょっ、アクセル君!?」
「だよね。アクセル君もそう思うよね。ほら、円。アクセル君も円の女らしい格好を見てみたいってさ」

 そんな風にある意味いつも通りの雑談をして時間を潰しているとようやく千鶴が部屋から出て来た。

「ごめんなさい、ちょっと時間が掛かってしまったわね」

 そう謝ってくる千鶴は、白い生地のワンピースを着ていた。

「へぇ、那波さんって服のセンスいいわね」
「……あの胸はある意味凶器ね」

 褒める釘宮に対し、微妙に嫉妬を浮かべながらクラスNo.1と噂される巨大な膨らみを見つめる柿崎。そんな柿崎にある種余裕の笑みを浮かべながら千鶴が口を開く。

「さて、じゃあそろそろ行きましょうか。お昼はどこで食べるか決めてあるのかしら?」
「ちょっと前に桜子からパスタの美味しい店があるって聞いたから、そこに行ってみない?」
「……そう言えば、今日は椎名はどうしたんだ?」

 基本的にはいつもチアリーダー3人組で行動をしているのだが、今日は2人だけだ。

「あ、桜子は今日はラクロス部の練習があって抜けられないんだってさ。実はちょっと恨めしそうな顔で見られたり」

 苦笑を浮かべながら釘宮が話す。

「あら、じゃあ夏美ちゃんと同じね」
「村上も部活? 確か演劇部だっけ?」
「ええ。麻帆良際に向けて頑張っているわよ」

 そんな風に話をしながらも、女子寮を出て電車に乗り駅前へと向かう。





「ちょっといいかな? もし良かったら一緒にカラオケでもどう?」
「ご免なさい。今日はカラオケの予定は無いので」

 千鶴がそう断ると、残念そうにしながらも2人組の男が去っていく。

「またナンパかぁ。いくら春になったからって盛らないで欲しいよねぇ」
 
 柿崎が溜息を吐きながら呟く。女子寮を出てから既に5組目のナンパだっただけにどこか呆れたような様子だ。
 だが、それも無理は無いだろう。大人顔負けの身体付きで、一見天然風にも見える千鶴。いかにも今時の女の子といった感じの柿崎。パンツスーツを着ている影響もあるのだろうが、ボーイッシュというよりは格好良いと言った方がいい釘宮。3人が3人ともその辺のアイドル顔負けの美形なのだ。そんな3人が揃っていれば誘蛾灯の如く男達を惹き付けるのもある意味しょうがない。特にそれが10代で女に対しての興味が高い年代とくれば尚更に。
 ……ナンパしてくる野郎共には俺の事が全く見えていないというのが微妙に癪に障るが。

「んー、このままナンパをあしらい続けるのはちょっと面白くないわね。それに以前みたいに強引なナンパも無いとは限らないし」

 柿崎が思い出しているのは俺が何度か助けたあの2人組に関してだろう。
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