第9話 ルフェールの支配者
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もずいぶん楽になるのだがな」
銀河帝国はロアキアから接収したアルコート要塞、カストヴァール要塞、トリエント要塞、メルフリーゼ要塞を移動要塞へと改造していた。
これらの要塞は収容艦艇10000隻の大型要塞であり、来るべき辺境、ルフェールへの侵攻時に役立つと期待されている。
また、収容艦艇3000〜5000隻程の中型要塞を5基ほど移動要塞に改造する計画も立てられているが、こちらはまだ計画の段階であった。
銀河帝国内では、ガイエスブルク級の移動要塞であるオオサカ要塞が完成し、ミズキ要塞が艤装中。
ナルト要塞、ゴリョウカク要塞などの建造も進んでいる。
更にリョジュン要塞やコトウ要塞等の建造も計画されており、これが無理計画でなく実現可能な計画であることが銀河帝国の強大な国力を示していた。
「確かに。そう言えば、帝国本土で新たに艦隊が増設されたそうです」
「ほう?」
「8000隻規模の艦隊が9個艦隊。司令官にアルトリンゲン、ヴァーゲンザイル、カルナップ、グリューネマン、グローテヴォール、ザウケン、トゥルナイゼン、ハルバーシュタット、ブラウヒッチ大将が起用された模様です」
「いよいよ帝国としても本腰を上げるといったところか」
「それと、今年いっぱいで宇宙艦隊司令長官グライフス元帥と副司令長官ゼークト元帥が退役するそうです」
「ん? では新しい司令長官は誰になるのだ?」
「そこはまだ分かっておりませんが、ロイエンタール上級大将かミッターマイヤー上級大将ではと噂されています」
現在の宇宙艦隊司令官の中でも最も能力の高いのがこの2名である。
マリナ・フォン・ハプスブルクという異端の天才もいるが、彼女は階級も大将であるし実戦経験も少ない。
「なるほど、それが妥当なところか。面白くなってきたな」
宇宙暦807年/帝国暦498年 3月25日。
戦火は、未だ続いていた。
==今日のアドルフ==
新帝都フェザーンにある獅子の泉宮殿の一室で、その談合は行われていた。
「同志J、お主も悪よのぉ」
「いえいえ、皇帝陛下ほどではございません」
日本人ならば誰もが(?)知っている越後屋と悪代官の密談である。
もっとも、扱われている物はエロゲにエロ本、エロビデオ(DVD?)等であったが。
バタン!
その時、急に開いた扉から現れたのは、軍人からメイドに再転職したメイド長マリアン・フォン・アントワープである。
「陛下、現行犯です。醜い言い逃れなど為さらぬよう……」
「ね、姉さん……」
「これはすべて没収します。それと、これから折檻です」
「い……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」
かくして、悪は滅びたの
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