―最後のジェネックス―
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いるのだ。
「まずは速攻魔法《異次元からの埋葬》を発動し、除外ゾーンから墓地に三枚カードを送る」
まずは手始めの速攻魔法を使うと、このターンで決着をつけるべく、二枚のカードをデュエルディスクにセットした。
「カードをセットし、魔法カード《ブラスティック・ヴェイン》を発動! セットカードを破壊し、二枚のカードをドローする!」
一見ただの手札の補強ではあるけれど、むしろこのセットカードの破壊がメインというのは……なに、三沢は俺以上に解っていることだろう。
「破壊したカードは解ってるだろうが《リミッター・ブレイク》! よって墓地から、《スピード・ウォリアー》を特殊召喚する! 現れろ、マイフェイバリットカード!」
『トアアアアッ!』
マイフェイバリットカードが颯爽と登場すると、その前に突如として暗雲が立ち込み始めた。
そしてその暗雲の中には、三沢のエースカードの主たる、閻魔大王の姿……!
「やはりスピード・ウォリアーを出して来たな、遊矢。リバースカード《閻魔の裁き》! 妖怪を五種類墓地から除外することで、特殊召喚したモンスターを破壊してデッキから《赤鬼》を特殊召喚する!」
《リミッター・ブレイク》で蘇生されたスピード・ウォリアーは、閻魔大王が発した業火にその身を焼かれてしまい、その後には赤鬼が一体増えているのだった。
マイフェイバリットカードの特殊召喚は止められ、三沢のエースカードが一体増えるという最悪の状況……!
「どうだ遊矢、スピード・ウォリアーの召喚を防がれてしまっては、さしものお前でもどうしようもないだろう?」
「確かにな……だが、スピード・ウォリアーの特殊召喚の方法は山ほどある! 通常魔法《狂った召喚歯車》を発動! 墓地にいる攻撃力1500以下のモンスターと、その同名モンスターを特殊召喚する! 来い、スピード・ウォリアー!」
『トアアアアッ!』
新たに特殊召喚される三体のスピード・ウォリアーに、今度は閻魔大王様の裁きが来る様子はなく、フィールドに特殊召喚することに成功する。
「くっ、召喚させてしまったか……!」
「スピード・ウォリアーは、俺のデッキの中核だからな。……お前も良く知ってるだろう?」
さて、スピード・ウォリアーが三体特殊召喚出来たとなれば、こちらの思う通りの行動が出来る。
手札にある装備魔法カードは《団結の力》――特殊召喚した方法こそ違うが、この学園に入学してきた時と同じような状況だと思いだした。
「俺は装備魔法《団結の力》を装備。そして、墓地の《神剣−フェニックスブレード》も効果によりサルベージして装備し、バトル! スピード・ウォリアーで赤鬼に攻撃!」
俺のフィールドにいるモンスターはスピード・ウォリアーが三体――よ
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