―最後のジェネックス―
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
明日香くんしかいない、というのは不満だけどな」
双方ともにデュエル出来る場所まで離れ、デュエルディスクの準備を完了する。
……このデュエルで三沢はアカデミアを離れていく、そうなってしまえば、こうして気軽にデュエルをする機会は無くなってしまうだろう。
そうなるのならば、このデュエルを贈り物として三沢に送らせてもらおう……!
『デュエル!』
遊矢LP4000
三沢LP4000
「楽しんで勝たせてもらうぜ! 俺の先攻、ドロー!」
デュエルディスクは俺に先攻を指し示し、機械戦士たちは俺の手札に集まっていく。
「俺は《ガントレット・ウォリアー》を守備表示で召喚!」
ガントレット・ウォリアー
ATK500
DEF1600
守りの要たる腕甲の機械戦士が召喚され、守備表示で俺の前に立ちふさがる。
「カードを二枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
そのまま何も動かず三沢のターンとなり、三沢は最後のデュエルだと感じさせず、いつも通りにカードを引いた。
ただ俺は時期の関係上、三沢のライトロードが加わった新デッキとは、未だにまともに戦ったことは無い。
三沢が新デッキを組んだ時には、俺は光の結社に入ってしまって――俺を脱退させる為に組んだのだから当然だが――おり、その後にはすぐジェネックスが始まってしまったからだ。
「俺はモンスターとカードを一枚ずつセットし、ターンエンド」
三沢も俺と同等……いや、それ以上に守備を固めて俺にターンを譲り渡し、何も行動を起こさなかった。
「俺のターン、ドロー!」
両者ともに守備表示の我慢比べは苦手だ、ならば俺から攻めさせてもらう……そうする為にも、機械戦士のアタッカーを召喚した。
「《マックス・ウォリアー》を召喚!」
マックス・ウォリアー
ATK1800
DEF800
三つ叉の槍を振り回しながらマックス・ウォリアーが飛び出し、正体が解らないセットモンスターへと振りかざした。
「バトル! マックス・ウォリアーでセットモンスターに攻撃! スイフト・ラッシュ!」
マックス・ウォリアーがセットモンスターに近づくと、三沢の前にいるセットモンスターが姿を現し、そのままマックス・ウォリアーに刺し貫かれた。
「セットモンスターは《ライトロード・ハンター ライコウ》! お前のリバースカードを破壊し、デッキからカードを三枚墓地に送る!」
マックス・ウォリアーに貫かれたのは白い光を放つ犬のモンスターで、その今輪の際に放った光が俺のフィールドにセットしてあった《くず鉄のかかし》が破壊された。
「マックス・ウォリアーは相手モンスターを戦闘破壊した時、攻撃力・守備力は半分になる……ター
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ