第12話 ファーストアラート
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。まあ、罠とは呼べない単なる戦力温存なのだが。
(別にいいだろ。智将ぶったって)
リクは誰にともなく内心でそう呟くのだった。
◆
「え!?来ないのあの二人!?」
ヘリの発着場に着いたリクは、整列していた新人の横に並び、なのはに二人、レイとアキが来ない事を告げた。
なのはは、流石に実戦は来るのでは。と思っていただけに少しばかり驚いた。
「まあ今回の任務はこの戦力で十分だろ。こいつらの新しくデバイス手に入れたし」
そう言ってリクは新人四人を見る。
リクの視線はエリオ、キャロを過ぎ、スバルとティアナを捉える。
スバルはリクと目が合うと、少しだけ頬を染め、照れたように微笑む。ティアナは顔をスバル以上に赤く染め、不機嫌な表情でそっぽを向く。
そんな二人に思わず苦笑し、前を向くと、そこには顔を不機嫌そうに歪めたなのはの顔が眼前にあった。
「どうした?そんな不細工な顔をし―――ぐぼらっ!!」
思わずふざけてしまったリクの顔面になのはの拳が突き刺さる。
最近更にリクに対して甘える…という名の鉄拳制裁が増えてきたなのは。少しでもリクが自分以外の女子と仲良くしているとついつい拳が出てしまう。
「そういうお年頃なの」
「嘘付けコラ。世界中の女子がお前みたいのばっかだったら少子化所の騒ぎじゃねえぞ。人類絶滅だわ」
「リクくんはこういうのが好きなんでしょ?」
「俺の性癖捏造するの止めてくんない?」
「またまた〜」
「だから違うって言ってんだろうが!!」
任務前にもかかわらず余りにも緊張感に欠け過ぎている二人。
それを見かねたはやてから通信が入る。
『こぉらアホ二人!夫婦漫才しとらんとはよ出撃せんかい!!』
その怒声にリクは黙り、なのはは申し訳なさそうに先程までいた場所に戻った。
そして、なのはは一度咳払いすると、先程とは変わり、真剣な表情を浮かべる。
「さて皆、今回は山岳地帯を走るリニアレールがガジェットによりコントロールを奪われたの。そしてそのリニアレールにはレリックが積んであるんだ。だからこれをわたし達で回収するよ。いい?」
その問いに、新人四人は元気よく「はい!」と返事をした。
「うん。良い返事だ」
なのはは笑う。
そして出撃するなのは、フェイト、リク、そして新人の四人はヘリに乗り込んだ。
◆
目的地に向かうヘリに中、リクは恐ろしいほどリラックスしていた。
それもその筈。リクにとってガジェット等敵ではないのだ。T型だろうが、U型だろうが、雑魚でしかない。
ガジェットが出すAMFも厄介ではあるが、現在出せるAMF出力では、リクの攻撃は止められない事は
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