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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第29箱 「私は…貴様を信じている!」
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のだろうか…?

ひょっとしたら… 善吉や瞳先生に怒られたり、めだかちゃんにボコボコにされたりするより… そっちの方が怖かったのかもしれない…。

大好きな皆に拒絶されるかもしれない事が………何よりも怖いんだ。







「あ…はははは… 僕が馬鹿だったんだよ。あんなことして… 皆の前から消えて… 逃げても…… 僕がした事には変わらないって言うのに………ね。ほんとにバカだったんだ……。」

まるで…泣き顔のような表情をしている劉一。



「ッ…………」



そして…劉一は目を瞑った。

これから…どう言われても… 何を言われても… もう受け入れるつもりだった。

怖がっていたのはわかるんだけれど。

13年も失踪してて、めだかちゃん達を傷つけたのには変わりないんだから。

そんな2人から 返ってきた言葉は………。





「馬鹿者っ!!!!」




めだかちゃんの、その一言と……。



“ギュッ…”



暖かいぬくもりだった……。



「えっ……?めだか…ちゃん?」

劉一は、驚きながら…目を開けた。

「劉一…。 私達の側にいる資格だと? そんなものなど必要あるものかっ!! 」

そう言って…包み込むように劉一に抱きついている力をあげた。

以前の鯖折の様な力じゃない。

優しく……温かく抱きしめてくれた。

安心できるように、震えを止めてくれるように……。

「………俺もめだかちゃんと一緒だ。そう思うぜ。劉一。」

善吉も…そう言った。

「……資格?そんなもん必要なのか?友達とつるむのにさぁ…!逆にそんなん言われたら傷つくぜ?それに話を聞けば お前は……全然、全く悪くねーじゃん!悪いのはその意味不明な連中だろっ!? まぁ…お前の性格からしたら… 考え込んでしまうのは仕方ねーかもしれねーが……。」

善吉も優しく笑っていた…。

「……善吉…くん…。」

劉一は善吉の方も見る…。

「劉一… 貴様は私を守ってくれたのだな… 私や善吉を… そんな訳があったのなら… 私は劉一!貴様を許す。貴様を探し続けた13年分の事も…貴様が抱えてきたものに比べたら易いものだ!だがな…」

めだかは…劉一の両肩を掴み、その劉一の目を見た。

決して逸らさず……真っ直ぐに見つめた。

「……これからは、私たち黙って消えるな!決して、どんな事があってもだ! それに、悩みがあるのなら、目安箱に要れるが良い!私は誰からの相談も受け付ける!それに受け入れる!貴様は正しいと信じている! …私は劉一っ、貴様を信じておるからな!?もう……どこにもいかないって……。」

めだかちゃんが
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