第13話 黒翼は過去と戦うようです
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私を見たら、
ミカエルが死んでしまう――――!!
「……いい加減、遊ぶのは辞めようか。」
オオォオオオォオォォォォォオオオオオオオオ!!!
「―――――――――ッッッ!!?!?」
私が魔力を全て解放すると、ミカエルは攻撃の一切を止め私と距離を取る。
「ミカエル。確かにお前は強くなった。昔の私と比べても勝る力だ。
だが、忘れている様だな。私がなぜ、最強であったかを。」
「あ、……あ……………。」
「『魔』と『聖』。相反する力を使えたからこそ、私は最強だったのだ。
尤も、お前と居た時は、本気を見せた事は無かったな。」
「本気、だと……?今までは、全力で無かったとでも言うのか?!」
私は、その言葉を否定する。
「それは違うな。私の全力は、『その戦闘で必要な最大の力』の事だ。
しかし、お前の事を見誤っていた。そこまで力を着けているとは思わなかったよ。
……だから、お前には、私の本気を見せよう。本気を出すのは、二人目だ。
―――簡単に、終わってくれるなよ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
私の手に黒い魔力と白い魔力が溜まって行く。
私の使う『魔』と『聖』の属性。それは、『闇』と『光』の上位属性。
それを、純粋な魔力で構成し、融合させる。
「『魔合聖纏』!」
この技は『咸卦法』と『闇の魔法』と呼ばれる方法に酷似している。
相反する魔力を合わせ、自らに取り込む。
この力で強化される力は、『魔』と『聖』両方の適正によって決まる。
「―――暁の明星『最大顕現』≪暗逆併明≫」
コォォォォォォォォォォォォォォォォォと、
私の周りを白と黒の風が覆い、すぐに消え、変化した私が出てくる。
「さあ、行くわよ、ミカエル。」
その姿は、天使としては真に異様。
黒翼だけであった翼は半数が白くなり、天輪は白と黒の二つが浮かんでいる。
髪の所々が白く染まり、手に白と黒の『明星の彗星』が握られる。
「クッ、私は、貴方を超えるんだぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁ!!
最終決戦奥義!!『熾焔鳥』!!!」
それを見たミカエルは、太陽に匹敵する炎を纏う鳳凰に姿を変え、突撃して来る。
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
地面と大気を蒸発させながら近づいて来るミカエルの最強奥義に向かい、
柄を繋げ双槍となった『明星の彗星』を投擲する!!
「『奥義≪|
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