第13話 黒翼は過去と戦うようです
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えた剣が、僅かに下がるところ。
「もう、戻れないわよ。」
再度、剣が揺れる。
「『大天使長』、『炎』のミカエル!
信ずるモノは我が信念と、我が炎の魔剣『レーヴァンティン』!!」
そう。なら、私も、もう容赦しないわ・・・・・・!!
「『高貴な黒き翼』、ノワール・プテリュクス・エーデル・織原!!
私は、愁磨と、私と、エヴァと………。」
一瞬、言うか迷ったけれど、自分の信じる者を口に出す。
「私は!!愁磨と、私と、エヴァと、貴方達を信じるわ!!」
ミカエルはビクン!と震えたけれど、二、三度頭を振り、突進してくる。
私もそれに応え、突撃する!
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」
ドグォォォオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
私達の刃先がぶつかり、衝撃波が起こる。
「はあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
キィンキィンキィンキィンキィンキィンキィンキィンキィンキィンキィンキィン
「やあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
大剣と槍剣は、ぶつかり合う激しさに似合わず、美しい音を奏で、
幾十幾百幾千とその音色を重ねていく、が―――。
「どうしたのミカエル!!貴方の4000年の修練はその程度なの!?」
キィンギィン!キィンキィンキィンギィン!ギィン!キィンキィンギィン!
「なめるなあああああああああああああああああああああああ!!!」
重ねる毎に、段々ミカエルが、私の槍剣を捌けなくなっていく。
が、これは彼女本来の戦闘スタイルで無いのだから、当然だ。
「チィィ!!!」
ガィィィン!!と大剣で私の槍剣を無理矢理パリィし、距離をとる。
「貴様の余裕も此処までだ、ルシフェル!
『燃え盛れ炎神!≪爆炎剣!!』」
ゴォウ!!とミカエルの剣『レーヴァンティン』から炎が噴き出し、
技名通り、巨大な炎の大剣になる。
副官時代の彼女の全力が5m程、しかも全く集束出来ていなかったのに比べ、
今の大剣の大きさは15m以上あり、炎は揺らぎ一つ見受けられない。
「奥義『武帝焔舞』!!」
剣の大きさを活かした、完全な間合い外からの攻撃。
しかし、剣自体の重さは変わっていないため、その一撃は音速を超えたままで襲ってくる。
「『闇帝旋風』!!」
それを、槍剣を円形の盾としか認識できない速さで回し、受け流す。
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