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少年は魔人になるようです
第13話 黒翼は過去と戦うようです
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ないでしょうね……。」


生きていたのなら、良かったわ・・・・。でも・・・。


「会えないって、どう言う事?」

「私達は、貴方の為に何も出来なかった自分が許せなかったんです。

私は軍の上まで登り詰め、貴方を開放しようと思いました。

しかし、三人は待っていられないと言い、地獄に行きましたが……。」

「私の封印場所は軍の最高機密だったから、

あの子達は当ても無く探していた所を捕まった、と言う事ね?」

「ええ、そうです。しかも、一度や二度ではなかったのです。

100年の独房入りの罰を何度も受け、解ける度に貴方を探しに行きました。

皆が遂に『封印地獄』送りになったのは、3400年前。

私が大天使長の位に就く、僅か400年前でした……。」


あの子達は・・・いつもいつも無茶をして・・・・・・。


「ねぇ、ミカエル。その場所は分かるのかしら?」

「勿論です。私が軍で分からなかったのは、貴方の解放手段くらいです。」

「フフフ、ごめんなさいね。それで―――」


「教える訳にはいかない。」


今までの穏やかな雰囲気を消し、殺気を私に向けてくるミカエル。


「そうね………。そうだったわね、ミカエル。

貴方は何時も真っ直ぐな意見しか言わなかったわね。

…でも、ごめんね。無理にでも聞かせて貰うわ。」


私の言葉に、ミカエルは更に殺気を強くする。


「…あまり私を見縊らないで欲しい。私は貴方と違い、この4000年、常に技を磨き、

武を高め、精神を研ぎ澄ませて来た。

4000年前とは違うのだ、ルシフェル。貴方はもう、大天使長では無い!!

大天使長は、この私、ミカエルだ!!!」


ゴウ!!とミカエルの背中から白炎の翼が三対生え、頭上には炎の輪が浮かぶ。

大剣を横にし、突進する様に、眼前に構えるミカエル。


「武器を構えろ、侵入者ルシフェル!!貴方の伝説を今日、終わらせてやろう!!」


私は槍剣を回し、穂先を下に向け、構える。


「ねえ、ミカエル。変わらないモノって、無いのかしらね……。」


バサァ!と私は、全天使中唯一私だけが持つ、『六対の黒翼』を広げる。


「……貴方が居なくなった天界は、全てが変わってしまった。

変わらないのは、この証だけだ……!!」


キラ、と天翼章ともう一つ、何かが光った。

キィン!と私の頭上に、闇色の輪が現れる。


「ミカエル……。本当に戦うしかないの……?」

「くどい!!…戦う気が無ければ、来なければ良かった!!」


ミカエルは、構えた剣の先を僅かに下げる。

・・・昔からそうだった。動揺すると構
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