第12話 魔人の復讐は失敗するようです
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俺は、双方に邪魔が入らない様に、世界を塗り替える。
「さぁ、11人の哀れな神達よ。 『闘争の始まりだ』。」
「ほぉ?天界で固有結界を作れるとは、中々やるのう。
しかし、人間如きが作った世界が、神が作った世界に勝てるかの?
見せてやると良い、ヴラコニル。」
クルセウスに促され、白短髪の青年が前に出て来る。
・・・恐らくは、固有結界創造能力持ちなんだろうが。
「了解した、クルセウス殿。
喜べ人間。人間と神の違いを見せてやろう。」
こいつは、―――ダメだ。爺側だ。
「見ろ!これが僕の、『神の箱庭』だ!!!」
バン!!と床を叩くヴラコニル。だが、当然、なにも起こらない。
「……ブッ!!ククククク、で?
何時までそのカッコイイ姿でキメているつもりだ?」
ヴラコ(ryの今の姿は、まさに「イタイ」ってところだ。
「な、に?なぜ、なぜ僕の世界に変わらない?!馬鹿な、こんな事有り得ない!?」
「簡単なこったろ、神様。
お前如きの世界より、俺の世界の方が存在が上なんだよ!!」
「な、馬鹿な事を言うな?!
人間が作った世界如きに、僕の世界が負けるはず無いだろうが!!?」
こいつは、こいつ等は気付いていない。大前提から間違っている事に。
「お前等の間違いを訂正してやろう。
一つ、俺の世界は、『作った』んじゃ無く、『創った』んだよ。
二つ、お前等は自身を『神』だと言っているが………違う、だろう?」
ニヤリ、とヴラコの顔を睥睨してやる。
「な、なにが違うと言うんだ?!僕たちは『神』だぞ?!
全天使の頂点で―――」
「お前等は『神』の名を冠しているに過ぎん。お前等は『神』じゃあ無い。
『神』の称号を自分たちで付けた、ただの強い『天使』なんだよ!!!」
「そ、それがどうした……。僕は、僕は強いんだぞ…!?
そうだ、僕は強いんだ!世界さえ作れたら、こんな奴……!!」
「その世界が作れないんだろうが、ド三流。」
「あふっ。」
ドッ、と膝を付くヴラコ。そうだったと言う事を思い出したのだろう。
「ハイ、一人目終了〜。『消えろ、≪天使≫』。」
俺は『アトロポスの剣』を一閃させ、ヴラコを消し去る。
「―――さぁ。次は誰だ?」
「くっ!?こうなたら全員でかかるぞ!!グレゴリアス、アルトクラン、
ダルタニアン、カタルシス、エクリウル、プルネウラは囲んで叩け!!
アリアとウェルセウス、レイジアークは儂と遠距離から攻撃するんじゃ!!!」
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