暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第12話 魔人の復讐は失敗するようです
[5/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


俺は、双方に邪魔が入らない様に、世界を塗り替える。


「さぁ、11人の哀れな神達よ。 『闘争の始まりだ』(Начало борьбы)。」

「ほぉ?天界で固有結界を作れるとは、中々やるのう。

しかし、人間如きが作った世界が、神が作った世界に勝てるかの?

見せてやると良い、ヴラコニル。」


クルセウスに促され、白短髪の青年が前に出て来る。

・・・恐らくは、固有結界創造能力持ちなんだろうが。


「了解した、クルセウス殿。

喜べ人間。人間と神の違いを見せてやろう。」


こいつは、―――ダメだ。爺側だ。


「見ろ!これが僕の、『神の箱庭』(ミネグラキィ・プトセウ)だ!!!」


バン!!と床を叩くヴラコニル。だが、当然、なにも起こらない。


「……ブッ!!ククククク、で?

何時までそのカッコイイ姿でキメているつもりだ?」


ヴラコ(ryの今の姿は、まさに「イタイ」ってところだ。


「な、に?なぜ、なぜ僕の世界に変わらない?!馬鹿な、こんな事有り得ない!?」

「簡単なこったろ、神様。

お前如きの世界より、俺の世界の方が存在が上なんだよ!!」

「な、馬鹿な事を言うな?!

人間が作った世界如きに、僕の世界が負けるはず無いだろうが!!?」


こいつは、こいつ等は気付いていない。大前提から間違っている事に。


「お前等の間違いを訂正してやろう。

一つ、俺の世界は、『作った』んじゃ無く、『創った』んだよ。

二つ、お前等は自身を『神』だと言っているが………違う、だろう?」


ニヤリ、とヴラコの顔を睥睨してやる。


「な、なにが違うと言うんだ?!僕たちは『神』だぞ?!

全天使の頂点で―――」

「お前等は『神』の名を冠しているに過ぎん。お前等は『神』じゃあ無い。

『神』の称号を自分たちで付けた、ただの強い『天使』なんだよ!!!」

「そ、それがどうした……。僕は、僕は強いんだぞ…!?

そうだ、僕は強いんだ!世界さえ作れたら、こんな奴……!!」

「その世界が作れないんだろうが、ド三流。」

「あふっ。」


ドッ、と膝を付くヴラコ。そうだったと言う事を思い出したのだろう。


「ハイ、一人目終了〜。『消えろ、≪天使≫』。」


俺は『アトロポスの剣』を一閃させ、ヴラコを消し去る。


「―――さぁ。次は誰だ?」

「くっ!?こうなたら全員でかかるぞ!!グレゴリアス、アルトクラン、

ダルタニアン、カタルシス、エクリウル、プルネウラは囲んで叩け!!

アリアとウェルセウス、レイジアークは儂と遠距離から攻撃するんじゃ!!!」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ