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違和感
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上がってきたのか確認する。そこには、先ほど何もしていなかった、あのプレイヤーがいた。

「こいつが勝ったのか?どうやってかはわかんねえけど最後までHPをとっといたから勝てたのか?最初から見ときゃよかったな」

 そう呟くと、アナウンスが流れる。

「勝ち残ったプレイヤーの皆さん。今から三時間ほどの休憩を挟みます。各自自由に行動しても構いませんが本戦に間に合うように戻ってきてください」

 そしてアナウンスが切れるとゲツガはログアウトができることを確認してログアウトした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 ログアウト後は、飯を全員分作っているとき、キッチンに純が入ってきた。

「お前か……。飯は俺の分を少なくしてくれ。この後はちょっと多く食いすぎると駄目だからな」

「ああ。今日は三人分は少なく作るつもりだから別にいいぞ」

「ん?何で三人なんだ?俺と美奈ぐらいしかいないはずだろ。あの大会に出てんのは」

「そこまで知ってるんならわかるだろ?」

「まさか、お前も出てるとか言うんじゃないよな?」

「そうだ」

「……ちっ、お前も出てるのかよ。どんなアバターだ?もしかして、あの俺と同じ時間に上がったあのぱっとしない奴じゃないだろうな?」

「まさか、そんな奴じゃねえよ。俺とお前はあの時顔をあわせたはずだぜ?」

「お前、もしかして……あの最近出てきたゲリラを一撃で倒したあいつじゃないだろうな?」

「察しがよくて助かるよ」

「最悪だな。まさか、あのプレイヤーがお前だったなんてな。通りで最初から何か気に食わないと思ったぜ」

 嫌そうな顔をして睨んでくる。それを無視して自分や奈美、純の分のおにぎりを作る。もちろんお袋たちのはちゃんと別に用意して作ってある。

「だけど、お前にはこっちで負けたけどあっちでは負けないぜ。あの世界では俺はどのくらい頑張ったと思ってるんだ」

 そう言って皿に置かれたおにぎりを取ると食べ始める。

「その頑張りをこっちの方にも活かして欲しいね。そしたら義父さんも義祖父さんも喜ぶのに」

「別に頑張らなくても俺はいいんだよ」

 その言葉を言った純の顔はどこか複雑そうに見えた。しかし、すぐにいつもの敵対心のある目で見てきた。

「もしお前と当たった時は俺が瞬殺してやるから首を洗って待ってな」

 そう言って水を飲んですぐにキッチンから出て行った。

「……何か、負ける奴が言う台詞ばっかはいて言ったな……俺と当たる前にあいつが負けるんじゃないかとか思ってきた……」

 そんな心配をしながら準備を終えたため調理道具を片付けて自分もご飯を食べるために席に着く。その時、ちょうど奈美が入ってくる。

「お、奈美。今ちょうどご飯出来
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