第五話 俺、現牡羊座の師と金色の死神の姉に出会う
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しいな』っと半ば悪ふざけで造ってしまった冥衣だ。
外見は黒いマントのような物で覆われているから体の部分とかはよく見えない。手には死神の鎌を連想するような大きな鎌を持っている。
「プルートの冥衣がアリシアの前に?・・・・・って何!?」
プルートの冥衣はアリシアの前に佇むと、いきなりオブジェ形態から分解して寝ているアリシアに装着された。
「プルートの冥衣がアリシアに装着された・・・・。しかも一個一個のパーツが小さくなってる!?」
体の小さいアリシアには冥衣はブカブカのはず・・・・。だが冥衣はアリシアの小さな体に合わせて、所々のパーツが小さくなってアリシアの体に装着された。
「・・・おかしいですね。死者であるアリシア・テスタロッサには、まだ仮初の体を与えていませんから冥衣は装着出来ないはず。にも関わらず冥衣は装着出来た・・・・・?」
「あッ、そうだよ。なんで冥衣が装着出来てるんだ?」
冥衣とは、本来"生きた人間"が装着する物である。死者でも、ハーデスから仮初の体を与えられ者は冥衣を装着する事が出来る。だがアリシアは死者であり、仮初の体を与えられていない・・・言わば魂のままの存在だ。にも関わらず、アリシアは冥衣を装着した。何でだ? 第八感に目覚めているからか・・・・? それとも・・・・
俺とヒュプノスは、目の前で起きた出来事に二人揃って考え込んでいた。すると・・・・
「・・・うっ・・・・・うん」
「「ッ!?」」
驚いた。アリシアが目を覚ました。
アリシアは起き上がって、まだ寝ぼけているのか辺りを見渡している。
「ここ・・・・何処? お兄さんとお姉さんは・・・・・誰?」
頭を横に傾げながら俺達に聞いてきた・・・・。取り敢えずテレパシーでヒュプノスと相談せねば。
《どうするヒュプノス?》
《どうすると言われても・・・・。起きてしまった以上、彼女には真実を言ったほうが・・・・・》
《それはどうかと思うぞヒュプノス。相手は・・・多分だが5歳の女の子なんだぞ、そんな子供に真実を言うのは酷じゃないか?》
《・・・・それもそうですね。取り敢えず、この場所と私たちの名前を・・・・零士様はハーデスの名前でお願いします》
《いいのか?》
《はい。アリシア・テスタロッサは・・・・言わば異世界人です。5歳の女の子が、この世界の神の名前や、死後の世界の事を知るはずはありませんから》
《・・・・それもそうか。分か
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