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駄目親父としっかり娘の珍道中
第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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てる時思い出したんだよ」
「マジかああああああぁぁぁぁぁぁ!」

 要するに銀時は一文無しだったのだ。神楽も当然持ってる訳ないし、新八に至っても同類であったりした。ユーノに頼むのも無理な話だ。
つまり、此処に居る一同全員お勘定を払えないのである。

「お客様、どうしたんですか?」
「悪ぃ、俺等急用を思い出したからちょっと失礼するわ、んじゃ!」

 明らかに逃げる気満々の言い分を残して銀時達は一目散に逃げ出そうとする。その銀時に便乗してか、神楽や新八、仕舞いには定春までもが逃げ出し始めた。

「逃がすと思ったか!」

 だが、それよりも早く恭也が一番先頭の銀時に飛びかかってきた。背後から掴みかかり、そのまま地面に押し倒す。

「ぐえぇっ!」
「無一文の癖にご大層な注文を取るとは良い度胸だ! お前等ちょっと店まで来て貰おうか? 答えは聞かないぞ」

 恭也の目つきが変わっていた。その目つきのまま銀時の顔面を地面に押し付けている。本来ならこんな位軽く跳ね返せるだろうが、今の銀時は弱体化している為にそれが出来ずに居る。
 そして、もしこのまま逃げたら自分達も同様な目に会わされる。そう判断したのか神楽も新八も逆らわずに従う事になった。
 こうして、無銭飲食をした万事屋ご一行+αは、仲良く揃って喫茶翠屋に御用となったのであった。




     つづく
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