第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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てきて『この人私の彼氏なんだ』なんて紹介された日にゃ俺どう対応したら良いんだ? その彼氏の顔面に鉄拳ぶち込むべきか? それともそのチャラ男を素っ裸にして三日三晩業火で焼くべきなのか?」
「結局殺す気満々なんじゃないですか。ってか、銀さんもやっぱりなのはちゃんが心配なんですね。なんだかんだ言って良いパパさんじゃないですか」
「そうじゃねぇよ」
新八の言い分に不貞腐れたのか、それとも照れ隠しなのか微妙な感じにそっぽをむき出す銀時。腕を組み椅子にもたれ掛かりながら無限に広がる海を見ていた。
「只よぉ、あいつを立派に育てねぇと婆からとんでもない請求が来るんだよ」
「少しでも尊敬した僕が馬鹿でしたよ」
結局金絡みか。等と落胆する新八であったりした。
「はぁい、お待たせしましたぁ」
そんな時、店の中から注文した料理を持って先ほどの恭也とまた別の女性がやってきた。
今度の女性は恭也と同じかそれより少し下な感じの女性だった。恭也と同じ色の髪をし丸眼鏡を掛けたこれまた綺麗な女性でもあった。
「はい、ジャンボチョコレートパフェにフルーツ盛り合わせビックサイズとアップルパイです」
「きゃっほぉぉうい! お腹ペコペコアル!」
「どうぞごゆっくり」
料理を置き、恭也とその女性は退散した。テーブルには注文した料理が並べられており、それを見た途端今まで感じなかった空腹感を感じ出す。
「あぁもう耐えらんねぇ! とっとと食うぞ!」
「この世の全てに感謝を込めて……頂きますアル!」
「はは、ユーノ君は僕のを分けてあげるよ」
「有難う御座います」
一同は早速旅の疲れと空腹を癒す為に料理を口に運んだ。どの料理も結構なグレードであったのか一同は一口を口に入れた途端、その後は一言も喋る事なく食べる事に集中していた。それから数分と経った頃にはテーブルには空になった皿が置いてあるのであった。
「ふぅ、ようやく一息つけたぜ」
「本当ですね。何か僕達結構長い間あの場所で屯してた気がしますよ」
「まぁ良いさ。今はそれよりもこれからどうするかってのが重要だ」
糖分を取り終えた為か、普段の銀時に戻っていた。口調も落ち着きを取り戻しており何時ものやる気はないけどやる時はやる銀時に戻っていた。
すると、其処へまた恭也がやってきた。今度は注文の際のカードを持っての状態でである。
「毎度有難う御座います。お会計はこちらになります」
恭也がそう言って銀時にカードを手渡す。それを受け取り見た銀時の顔が突然青ざめたのを新八は見逃さなかった。
まさか、この男……
「ぎ、銀さん……お支払いしないんですか?」
「ぱっつぁんよぉ……非常に残念な事なんだが……考えてみたら俺、財布万事屋に置いてきちまったの食っ
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