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駄目親父としっかり娘の珍道中
第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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ねぇ。糖分の匂いだ! それも、この匂いはかなり上等の砂糖を使ってやがる! 俺には分かるんだ。今の俺は異常なまでに糖分に飢えている。だから俺の嗅覚が、視覚が、聴覚が、五感全てが糖分を求めてその能力をフル稼働させて探っていたんだ」
「何であんたはそう言う超絶パワーアップフラグをどうでも良い事に使うんですか? 此処で使ったらもうこの後のバトルでそう言うネタ使えないんですよ!」

 新八のメタ発言にも似たツッコミをガン無視しつつ、銀時は己の五感が感じ取った史上の糖分を目指し一目散に突き進んだ。その速さは既に人の速さを超えた獣の速さとも言えた。

「ちょっ、銀さん速いですよ! ってかあんたそう言う時だけ何で何時も全力全開なんですか! その力を少しは普段にでも出して下さいよ!」
「うっせぇぇぇ! 俺ぁ今糖分が欲しくて欲しくて溜まらないんだよ! 邪魔するんならてめぇも纏めて頭冷やさせるぞゴラァ!」
「誰の台詞だそれぇぇぇ!」

 走りながらでもボケとツッコミを忘れない。これぞ銀魂クオリティ!
 等と言いつつも気がついたら一同は見慣れない町に来ていた。海辺に作られた小さな町みたいであり、海岸には綺麗な青い海が無限に広がっている。
 だが、今の銀時にそれを見る余裕など全く無く。只糖分を取りたいと言う欲求の元動いていたのであった。
 そして、銀時が辿り付いた場所。それは一軒の喫茶店であった。
 入り口には緑色の雨避けが飾られており外には数点のテーブルと日傘と言う割と小奇麗な風景であった。
 そして、其処には『喫茶 翠屋』と言う名前の看板が立て掛けられてあった。

「此処だ! 此処から俺の求める糖分の匂いがする!」
「本当ですか銀さん。って、言うか……喫茶 翠屋って……聞いた事ない店ですね」

 新八が繁々とその看板を見る。確かにこんな名前の店など聞いた事がない。それに字を見ても何処か江戸のそれとは微妙に違う気がする。

「どうでも良いね! それより私もお腹空いたから此処で腹ごしらえするアル! 定春だってそろそろ歩き疲れた筈アルよ」
「そう言う訳だ。てめぇら此処で飯にすっぞ。御代は全部其処の淫獣に任せるって方針で」

 銀時のその言葉を聞き、定春の頭部に居たユーノが激しく青ざめた。当然だろう。彼にはこの世界の通貨など持ち合わせていないのだ。即ち無一文にも等しいのである。
 それなのに払えと言うのは一重に物々交換の出しにでもしようと言う腹なのは見て取れた。

「そんな訳でたのもぉぉぉ!」

 扉を開き店内へと入る一同。因みに、何故か定春も店内に入っていた。どうやって入ったかは、其処は突っ込まないお約束と言うものですたい。

「へぇ、結構洒落た店内ですね」
「そうみたいですね。洋風の喫茶店って感じがしますね」

 新
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