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駄目親父としっかり娘の珍道中
第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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り込んでしまったのであった。

「うおっ! 画面がいきなりブラックアウトしやがった! ってか定春! お前また勝手に人の事噛み付いたんだろう! 出せコラァ!」
「暗いぃぃぃぃ! 此処は何処? 私は誰ぇぇぇ!」

 巨大な定春の口に咥えられた状態で下半身だけが露出し暴れまわってる銀時と新八。かなりシュールな光景であった。その光景を見てユーノは青ざめてしまうのであった。

「あの、神楽さん……もうその辺にしてあげた方が良いんじゃ」
「この程度じゃ駄目ネ。こいつらこれ位じゃへこたれないネ。定春、構う事ないからそのまま粉々に噛み砕くヨロシ」

 神楽の命令を受けた定春の顎がより一層強く閉まる。その勢いにより口の中にあった銀時と新八の上半身はどうなったかは、此処では記さないで置く事にする。
 だが、このままだとちょっと面白くないので、最後に二人の断末魔で一応この場面を締めさせたいと思います。

「「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」




     ***




 そんな事があった。と言う懐かしい思い出を胸に、銀時達は強く歩みを進めた。結局、あの後はユーノを頭に乗せた定春を先頭にして歩く事となった。かく言うユーノも此処の地理はさっぱりだが、少なくとも銀時よりは任せられる。だが、生憎ユーノはフェレットのままだし、しかもどう言う訳か人間に戻れないと言うのでそのままだととても見辛いので同じ動物と言う繋がりから定春の頭に乗せて道案内をすると言う形で先導する事となった。
 しかし、流石はユーノである。幾ら知らない道とは言え銀時みたいに行き当たりバッタリで行く事はしないので的確に進んでくれている。そのお陰か徐々に人が使って居そうな道に出てきた。

「おぉっ、こりゃもしかしたらもしかするんじゃね?」
「ってか、銀さんがずっと適当に歩き回っていたから此処まで時間掛かったんでしょ? これなら初めからユーノ君を先頭にして歩いてた方が早く着きましたよ」
「へいへい、そうかも知んないねぇ。それよりも俺ぁ早く糖分を摂取したいんだけどよぉ。近くに茶店とかねぇ訳?」
「知りませんよ。ってかもうちょっとだけ待ってて下さいよ」

 どうやら銀時の糖分タイマーもそろそろやばめらしい。見れば銀時の額のあちこちに歪な形の血管が浮かび上がりだしてきている。相等なまでに銀時の体内の糖分が切れ始めているのだ。急がなければ銀時は二度と立ち上がれなくなってしまうのだ。
 しかし、別に戦闘に支障が出る訳じゃないので特に問題はないのだが。そうこうしながら歩いていた時、ふと、銀時の異常に鋭くなった嗅覚が何かを捉えた。

「こ、この匂いは……」
「どうしたんですか銀さん。糖分を使い過ぎて幻覚でも見たんですか?」
「黙ってろ新八! この匂いは間違い
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