第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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ギアの封印も出来ないのに新八さんはちゃっかり戦ってたし、それに新八さんはそれなりに戦えるキャラなのに僕ときたらこの通り全然使えない駄目駄目やろうだしそれに……」
「御免、マジ御免ユーノ君! 謝るから機嫌直して! そのままだと流石に僕も持つ気になれないから! 嫌、マジで!」
必死にダークゾーンへと陥ったユーノの救出作業に勤しむ新八。そんなこんなで色々とあったがようやく移動を開始した万事屋ご一行。
目を覚ました場所は一面草原の場所だったが少し歩いた辺りで湖のほとりに出た。
其処には数籍の足漕ぎ型ボートが浮かんでおりその付近に貸しボート用の建物も建っている。だが、生憎今日は定休日だったのか閉まっていた。入り口の看板にも『定休日』と看板がぶら下げられており付近に人気は全くない。
「んだよ間が悪ぃなぁ。定休日の日にちぐらい考えて休めってんだよ」
「いや、僕等がとやかく言える事じゃないですから。それよりこうして人工物が付近にあったって事は近くに町とかがあるって事じゃないですか」
新八の推理が冴え渡る。これは明らかに娯楽を目的とした施設だ。即ちその付近に人の暮らす町なりがなければ経営は成り立たない。そう判断したのだ。
「なる程ねぇ。んじゃさっさと行くとすっか。さっさと茶店見つけて糖分を補給したいぜ」
「私も酢昆布が食べたいアル」
「はいはい」
相変わらず好き勝手な事を言いまくる二人に心底呆れる新八であったりする。
一向は人気のないボート施設を後にし、更に道を適当に進み続けた。未開の地故に地理などあってないような物な上に先導しているのがよりによって銀時な為に結構行き当たりばったりだったりするのだ。
「あの、銀さん……ちゃんと道考えて歩いてます?」
「歩いてるよ。俺の本能に従って」
「結局適当に歩いてるだけじゃねぇかぁぁ! もう良い、あんたが先導して歩いてたら何時まで経っても人の居る所に着く訳ないんだ! 今度は僕が先導して歩きますよ!」
「んだお前。此処に来て目立ちたがりやですかぁ? 年下は年上を敬うもんだろうが。何前に出ようって顔してんだ? これを起にこの作品の主人公になろうって魂胆が見え見えで先生凄く怖いでぇす」
「何時から先生になったんだてめぇは! ってか色々と黙れ! あんた相変わらず人の揚げ足取ったり傷口ほじくってばっかじゃねぇか!」
とうとう口論にまで勃発してしまった。神楽と定春、そしてユーノの前で銀時と新八が激しく言い争っている。
その様を神楽が心底呆れた顔で眺めているのであった。
「本当に男って馬鹿アル。定春、構う事ないからこの馬鹿二人の頭を噛み砕くヨロシ」
神楽のその言葉に大層嬉しく吼えた定春。そして、有無を言わさず銀時と新八を抱え込み、そのまま巨大な口の中へと放
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