第7話 甘い菓子には渋いお茶が一番
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心も華奢な初心ボーイであるユーノ君に居たっては……
「ははっ、そうだよねぇ。僕って考えてみたら部族の中でも影薄かった面もあった気がしたけどきっと気のせいだって言い聞かせてきただけだったんだ。本当は僕は部族の中で一番影が薄い可愛そうな子だったんだなぁ。そう言えば今回のあれだって―――」
その後も暫くはユーノの自虐ネタが続いていた。流石に新八はユーノからそっと身を退いた。このまま彼の側に居ては自分もあのダークなオーラに飲み込まれてしまいそうだからだ。
「それで、これからどうしましょうか?」
「このまま此処に居たって埒が開かねぇ。こうなったら人の居る所に行って此処が何処なのか情報を集めるっきゃねぇだろうなぁ。それにそろそろ俺の糖分タイマーが激しく赤点滅してやがんだ。これ以上糖分を取らないで居ると銀さんはもう二度と立ち上がる事が出来なくなっちまうんだよ」
「さりげなくウルトラマンっぽくしないで下さい。そんな事したって貴方は光の巨人にはなれないんですから。なれたとしてもせいぜい堕落の魔人とかそんな感じですよ!」
とまぁ、結局このままずっと此処に居たのでは埒が開かないと言うのと空腹も癒せないと言う結論の元、人の居る場所に向う事を決める銀時。その意見に新八は反対はしなかった。正論だと思ったからだ。どの道このまま此処に居ても事態は進展しないだろうし、第一まごまごしていたらその間にもなのはの侵食は進んでしまう。
一刻も早く彼女を見つけて侵食を止めなければならないのだ。
「っつぅ訳だからこれから移動するぞお前等。おい神楽」
「何アルか? 今私は定春とモフモフタイムを満喫中アルから話しかけないで欲しいアル」
「てめぇは何時でもフリーダムだな。良いからよく聞け! これから人の住んでそうな場所に行くぞ。そんで情報収集なり腹ごしらえなり済ますんだよ」
「マジアルか! いくいく絶対いくアル!」
神楽が乗り気になってくれた。しかし、恐らく神楽の事だろうから情報収集と言うよりも腹ごしらえと言う単語で乗ってきたと思われる。まぁ、今はそれでも構わないのだが。とにかく移動する必要があった。
「新八は其処でダークオーラを出しまくってる色違いを連れて来い」
「色違いって何だぁぁぁ! 確かに僕もユーノ君も地味でツッコミ担当だけどだからって同類として扱って欲しくないわぁぁぁ!」
銀時のあんまりな言い分に怒号を張り上げる新八。ふと、新八は後ろに居るユーノの方を向いてみた。もしかしたらさっきの言葉を変な風に聞いていたかも知れないと思えたからだ。
そっと振り返ると其処には更にド暗いオーラを放っており、フェレットだと言うのに器用に三角座りしていたのだ。
「どうせ僕なんか、新八さんよりも使えないキャラですよ。最初の時だって禄にロストロ
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