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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
番外編 「自慢できない武ユウ伝?」
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の上履きに当たる。それを反射的に見下ろした少女は、次の瞬間悲鳴を上げた。それはユウの拳によって折られてしまった、彼女の血液が付着した奥歯だった。
生々しい暴力の痕跡とそれを為したユウへの恐怖はあっという間に教室中に伝播し、やがて彼らは悲鳴を上げながら教室を出て行った。
やらかした当の本人は、意識を失った彼女を一瞥すらせずに自分の机に戻り・・・

「漸く静かになった・・・・・・ぐぅ」

そのまま眠りについてしまった。残されたのは顔面が真赤に膨れ上がった無残なお嬢とそれを気に入らなかった連中の胸がすっとした顔、そして事態についていけずにポカンとしている御手洗だけだった。







「あれから大変だったよな!鼎先輩に惚れてた不良の元締めが怒り狂って全高の不良が集まってよぉ、お前が一人で喧嘩おっぱじめたって聞いた一夏と弾が俺を無理やり引き連れて喧嘩に乱入!挙句反鼎派とジョウさんまで参加しての校内紛争に勃発したんだからなぁ〜!」
「センパイすごーい!!真・結章無双だね〜!」
「しかも元締めを殴り飛ばした結果ユウが番長になっちまって・・・こいつ何を思ったか番長の称号を俺に押し付けたんだぜ!?おかげで当時の番長が退院するまでの一か月間俺が番長代理をやらされたんだからな〜」
「・・・あれ?ユウ先輩どうしたんですか?」
「何でもないよ。ただ、あれだね。若いって怖いね」

今になって思えばどうしてあそこまで馬鹿をやらかしていたのか、思い出しただけでも恥ずかしくて顔から火が出そうである。横にいる後輩の一人が「恥ずかしがっちゃってカーワーイーイー♪」と言ってきたのででこピンをかましておいた。

「そうそう、その鼎先輩なんだけどさぁ・・・お前宛てに手紙を預かってるぞ」
「手紙・・・かい?」

あの事件の後、鼎は暫く学校に来なかった。詳しい事情は分からない。だがその間報復がなかったこと、その後学校に戻ってから急に大人しくなったことから顧みても彼女の心境に変化があったのは確かだろう。
あの後ユウは不良から足を洗った後に彼女に直接謝罪しようとした。だが彼女は近づいた途端に逃げ出してしまい、結局謝ることは出来なかった。だから彼女はてっきり自分の事を思い出したくないのだとばかりユウは思っていた。(時々一夏と親しげに話しているのを見かけたが、あの男何時の間にフラグを立てたのだろうか)


「ほれ、こいつだ」
「わぁ、可愛らしい便箋!ラブレターだったりして!」
「それなら卒業する前に渡せばよくない?」
「そんなことより中身見よーぜユウさん!」
「・・・そうだね」

中を見るのは少々勇気がいる。何せ自分の奥歯を折った男への手紙なのだから呪いの言葉がぎっしり書かれている可能性も十分ある。つばを飲み込み覚悟を決めたユウは、その便
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