プロローグU 転生トラックですか
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門から転生してくれい。」「は・・?」
ダンが指差したほうをみると、いつの間にか、立派な門が。
・・・・・・・・そうだよな、いくらこいつでもそんなベタな真似しないよな。
俺は溜息をつきながら、門の扉へと歩いていく。
「おい、ダン。」
「?なんじゃい。」
「サンキューな?俺の願いを叶えてくれて。」
ダンは俺のセリフにぽかんとした顔になる。なんだよ、人がせっかくお礼をいってんのに。
しかし、それもつかの間、じつにやさしい笑みを浮かべた。まるで、孫をみる老人のように。
「ふぉふぉふぉ、礼はいらんぞ。お主が転生するのは偶然であって、わしの意思ではないからのお。」
「それでも、転生させてくれたのはあんただ。だから俺はあんたに礼をいうのさ。」
そう、こいつのおかげで俺は第二の人生を送れるのだから、感謝くらいしなくてはな?
「ふむ、それではありがたくもらっておくとするかの?」
「おお!もらっとけ、もらっとけ。・・・・・・そんじゃあな。」
「うむ。達者での?」
そうして俺は門へと、いや、新しい人生へと歩みを進める。ここから第二の人生がはじまるんだ。気合い入れていくぞ。
「おっしゃ!いくぜ、お「パカ」・・・パカ?」
おそるおそる下をみるとそこには、
深い穴が開いていた。
「やっぱこんな落ちかよおおおおおおおおおお!?!!」
「達者でのー!」
あの爺、こんど会ったら絶対ぶんなぐる。
俺はそう、心に誓ったまま、穴の底の底へと、落ちて行った。
サイド:ビル
ふむ、いったようじゃの?
「しかしなにか、面白い人間じゃったのお。」
なにか不思議な魅力があったの?ああなにかとは自分でもよくわからんのじゃが。
「まあええかの?」
次は悔いのない人生を祈っておるよ?篠宮四季よ。・・・・・・
「おっと、タバネちゃんとのお茶会の時間じゃ、いそがなくてはの。」
遅刻して、新しい実験台にされるのはごめんじゃからの。まあがんばるのじゃよ、四季よ・・・・・・
サイド:四季
「奥様おめでとうございます。元気な男の子ですよ。」
看護婦が俺を抱きながら、俺の母親らしき人に俺を見せる。
どうやら俺は赤ん坊から人生を歩むようだ。
まあ母親がちょっと病弱そうなのは別にいい。美人だし。
赤ん坊スタートなのも百歩譲っていい。
しかし、しかしだ、
なぜ、なぜ俺の父親が、
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