第一部
縮まる距離。
甘ーい日。喧嘩。2
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ースはそこまでバカじゃない・・・
リノ「・・・あたしは・・・海軍の人間。」
エース「?!・・・・・・・それじゃあ・・・・・・ずっと・・・騙してたのか・・・?」
リノ「騙してた訳じゃない!!」
エース「じゃあ何だよ!?」
リノ「っ」
会ってから今日まで見た事も無い顔して、
エースがあたしの上に乗って両手を抑えた
エース「前に俺に言ったよなァ!?海賊だって!!自由に生きたいから旅人かもって!!
なのに海軍ってどういう事なんだよ!?」
リノ「っ・・・・・・」
エース「何でだよ!?ずっとずっと・・・騙してたのかよ!?」
何も言えなかった。
言葉が見つからなかったのもあるけど、エースが・・・
・・・エースが泣いていたから、何も言い返せなかった
マール『エースお前・・・リノの事・・・』
リノ「っ・・・」
自分が可笑した過ちに気付いた時はエースは、レオンとマールの前を通って
ドアの前に立ってドアノブを持っていた
エース「・・・これからは一人で黒髭を捜しに行く。
リノ、お前ともここで・・・・・・・・・お別れだ」
全然予想してなかった別れ。
リノ「っ・・・」
全く予想してなかった。
エースが部屋のドアを閉める時でもまだ追いかけてれば間に合ったのかもしれない
でも追いかける事が出来なかった
枕に顔を埋めて、枕を思い切り抱きしめて
外から聞こえるエンジン音に息を殺して泣くしか出来なかった
レオン『・・・リノ』
分かってた。分かってたよ、エースが海軍を嫌ってる事。
・・・それをずっと隠してたあたしが一番悪い
・・・・・・・・・・・男なんて、好きにならなければ良かった。
男なんて・・・蛆虫なんて・・・好きにならなければこんな事にはならなかったのに・・・
マール『・・・・・リノ、こんなとこにいても意味はねェ・・・。
オレたちの仲間が待つ女ヶ島に帰ろうぜ?』
リノ「っっ・・・」
レオン『女ヶ島に戻って、残りの時間で心を休ませるんだリノ』
レオンとマールがあたしの元に来ると、
あたしは枕に顔を埋めたまま頷く事しか出来なかった
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